第9話 作戦開始
「これが俺の装備か」
そこには、砂漠柄の迷彩が施されたヘルメット、服、靴、防具そして俺が神からもらったライフルが置いてあった。
「やっぱりスナイパー用の装備だから防具は薄めか……用意してもらってるから文句なんか言えないよな」
(お金貯まったらオーダーメイドで作ってもらお)
ライト「準備はできたか?」
ライトに後ろから声をかけられ少し驚きながら振り向いた。
「え?前衛にしては装備軽過ぎない?」
ライト「そんなの当たり前だろ。そもそもこの作戦は真正面からやり合うわけじゃないんだぞ」
「それも…そうか」
確かにステルス行動するには防具を軽量化する必要があるが、ライトの装備は俺よりも軽かった。
ライト「なんだ?心配してくれてるのか?」
「うん、まあ」
ライト「大丈夫だ、私は死なない。お前がいるからな。さぁ、行くぞ」
ライトは微笑を浮かべながらそう言い外へと足を踏み出した。
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荒野を歩くこと約一時間・・・
俺とライトは敵駐屯地に到着した。
ライト「お前はあそこの高台から双眼鏡で索敵を頼む。あと私からも指示を送るから上手くやれよ」
「了解」
俺とライトは配置につき、任務が開始された。
作戦の順序は外側の敵から排除して行くというものだった。
「前方に軽装備の巡回兵2名確認」
ライト「了解、こちらで排除する」
敵が目視して声に出す前にライトはその2人の頭を射抜いていた。
ライトの拳銃にはサプレッサー(消音器)がついていたので周囲の敵にも気付かれずに倒すことができた。
「まるでメタル○○ソリッドだな…」
本当にライトの動きはゲームに出てくる主人公に劣らないぐらい優れていた。
その後任務はスムーズに進んでいき、難所と思われた4人同士排除もライトは二丁拳銃を使って難なく突破した。
「残りの兵の数は2/3程度だ」
ライト「了解、引き続き任務を遂行する」
恐ろしいほど何もかもがうまくいっていた。
しかしここで問題が生じた。
1人の兵が予想外にも不規則な行動をとり、死体を見つけてしまったのだ。
兵「どうした!?大丈夫か!!………指揮官へ連絡、巡回兵が死んでいます。侵入者がいる可能性があります」
指揮官「了解。全隊員につぐ、侵入者がいる可能性あり、警戒にあたれ」
ライト「チッ バレたか。速人!敵兵の動きはどうなってる?」
「やばい、前方から重装備の兵5人が向かって来てる!」
ライト「それは避けられんな。……仕方ないやるぞ「
ライトはサプレッサーを外し敵兵の前に立ちはだかった。
ライト「あたしに勝てるもんならかかってきな!」
ライトは声を大きくして言った。
ありがとうございます。
改善点などがあったら教えてください。