第7話 決心
ライト「おーい。速人早く起きろ」
体を軽く揺さぶられて俺は目を覚ました。
「ん。あ、おはよう。俺どれくらい寝てた?」
「半日程度寝てたぞ。随分と疲れがたまってたみたいだな」
「そんなに寝てたのか。そういえば起きたらなんかするって言ってなかったっけ?」
「あぁ……お前にはすこしテストを受けてもらおうと思ってる」
「テスト??」
→→→→→→→→
俺がライトに連れられて来たのは大きな訓練場だった。
「テストって体力とかを測るやつ?」
「そうだ。というかそれ以外に何がある?」
(よかった〜テストって書く方じゃないんか)
「別に何もないと思うよ。じゃあどれからやればいいの?」
「それはこの紙に書いてある。だから早く配置につけ始めるぞ」
→→→→→→→→
「うーん、筋力はそこそこ、足はかなり上物、その他は平均………スナイパーに向きすぎではないか?」
「それほどでも」
「遠距離専門だとすると私から教えることは無いのだが……どうしたものか」
ライトは考え込んだまま数秒間固まり、そして結論を出した。
「お前にはこれから私と一緒に任務をこなしてもらう」
「えっ……?」
俺はこうして戦場に足を踏み入れることになった。
「任務の内容だが我が国の近くにできた駐屯地の壊滅だ。」
「壊滅ってつまり皆殺しってこと?」
「そうだ。私が前衛として敵陣に突っ込む、そこをお前が遠距離からカバーするんだ」
「でも俺撃てませんよ?」
「その時は私が死ぬだけだ。嫌ならいい、それなら私だけで任務を遂行する」
「………守ります」
「ん?何か言ったか?」
「守ります!俺が絶対ライト……さんを守ります!!」
「いい目つきになったな。詳しいことは明日の朝に話す。まぁそれまでは何をしていても構わんぞ」
そう言ってライトは部屋を後にした。
「そう言えば自由にしてていいって言われたけど俺はこの国のこと何にも知らないんだよな」
そして俺はライトを追いかけた。
ありがとございます