第6話 警告
ライト「ここがお前の部屋だ」
そこはさっきの会議室や廊下とは打って変わって落ち着いた雰囲気の部屋だった。
「豪華だし立派なへやだなぁ。ほんとにいいのか?俺がこんな部屋使って」
ライト「別に問題はない。だいたいこの部屋はお前だけのものじゃないしな」
「え?……それどういう意味?」
俺は部屋全体を見回した。そして、ある一カ所で目が止まった。
「ベットが2つある?……もしかして……」
ライト「あまり散らかすなよ。ここは私のへやでもあるんだからな」
「・・・・・」
ライト「おーい。大丈夫かー?」
(マジかーーーーー!!俺にこの黒髪ロングの美女と1つ屋根の下で寝ろってことか!?そんなの俺の理性が持つわけねぇだろォォォ)
ライト「大丈夫か?ボーっとして? ・・・さてはお前いやらしいこと考えてるだろ?」
「考えてません。考えてません。そんなこと微塵たりとも考えてません」
ライト「なんだ残念だな。お前がその気なら答えてやらんこともなかったのに」
(誘ってるーーーこの人確実に誘ってきてるよ!!)
ライト「ふふっ冗談だよ。さて、茶番はここまでにして私からも聞きたいことがあるんだげいいか?」
「あ、はい」
ライト「じゃあ遠慮なく。お前何故敵を打たなかった?足や腕を狙えるなら頭なんて余裕だっただろうに」
「それは………そうなんですけど……」
ライト「けど?」
「・・・人を殺すのが怖いんです。温室育ちなので」
ライト「なるほど。そういうことか。それなら殺さずに戦うのを否定はしないがな。でもこれだけは覚えておけ。お前が引き金を引かなければならない時は必ず来る。その時は判断を誤るなよ」
返す言葉がなかった。引きこもりだった俺は自分に自信などなかった。
ライト「今日はいろいろあって疲れただろうからゆっくり休め。本格的なことは明日からだ」
ライトはそう言って部屋から出て行った。
俺は1人になるとベットに寝っ転がりボーっと天井を見ていた。
「俺に人を殺すことなんてできるんだろうか」
しかし、考えても答えが出るわけではなかった。
ただ不安が出てくるだけであった。
そんなことを考えながら俺は瞼を閉じた。
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