第3話 チュートリアル(実戦)
転生場所から移動すること約1時間…
俺はフェルドーという王国に到着した。
「これがこの世界の王国か… 確かにファンタジー感なんてないな」
それは西洋風の王国とはかけ離れていた。
城塞都市という言葉が似合うほどだった。
「まず探すべきなのは宿屋かな」
「すみません〜とりあえず一泊いいですか?」
「それなら500円です」
(この世界の通貨日本円なのか…)
500円を渡し寝床を確保した俺は次に職を探しに掲示板へ向かった。
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「やっぱり最初は無難に採取系の仕事かなぁ」
「この世界の武器は基本銃だから動物系はほとんど獰猛なのか…」
「廃材の回収でもするか」
俺は砂漠に埋もれている廃材を取ってくるという仕事を選んだ。
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「マジかよ……」
俺は運がいいのか悪いのか、フェルドー王国の姫の誘拐の現場に遭遇してしまった。
砂漠に行こうと思った矢先姫が車両に乗せられるのを見てしまったのだ。
「これ、おれが救わなくちゃいけないのか」
俺は迷っていた。
姫を救うためには人を殺さなければいけなかったからだ。
「とりあえずタイヤ狙うか?」
「いや、ダメだ警戒されるようなことをしたら姫が危険だ」
「殺さない為にはおれの腕次第ってことか」
そう決心し、俺はスコープを覗き込んだ。
「護衛が3人、運転手が2人か」
「狙うのは腕と足…」
手が震える。
ゲームとはわけが違った。
でも、根拠のない自信が湧いてくる。
絶対に外さない。
「いけぇぇぇ」
そして、俺は引き金を引いた。
ありがとうございます
あんまり話進んでなくてすみません