第1話 トリガー
初心者なので間違いや表現が下手な部分があるかもしれません。
俺こと、砂川 速人はゲームが好きだ。
ゲームといっても魔法や剣の世界といったファンタジーに溢れたものではい。
俺が好きなのは……そうFPSだ!!
FPSというのは一人称視点で行われる銃撃戦だ。
ちなみに俺の国際順位はおおよそ1位。
何故おおよそなのかと言うとネットで開かれているオンライン大会では圧倒的実力の差を見せて優勝しているが、今流行りのeスポーツの大会には一回も出ていないからだ。
俺が引きこもりでなければ今頃大会で優勝してただろう。
大会の中継を見る度に、俺はいつもそんなことを思っている。
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11月某日、俺はある大会に参加していた。
「はぁ今回も手応えないな」
俺はスナイパーライフルを使っている。
接近されるとキツイが気づかれる前に倒してしまえば関係ない。
「ん? あのプレイヤーなんだ?
こっちを見てる?」
1人のプレイヤーが俺の方を見ていた。
恐らく、こっちの存在に気づいているのだろう。
面倒なことになる前に倒そうと俺は引き金に指をかけた。
その瞬間……
「消えた?」
そのプレイヤーはスコープの視界から消えていた。
慌ててライフルを手放して辺りを見渡すとありえないほどの速さでそのプレイヤーは接近してきた。
「速っ!! あんなん狙えねぇよ!」
そう判断し俺は全力で逃げようとした。
が、立ち上がった時には既にナイフで刺されていた。
「嘘だ……無敗の俺が負けた?しかもナイフで?」
俺は画面に映るdeadの文字をただ呆然と見つめていた。
「負けた……負けたのか……ふっ ふふっ ふハハハ!
」
普通の人間にとっては、たかがゲームで負けただけだが俺は普通ではなかった。
俺は発狂してしまった。
負けたことによって現実での過去の記憶がフラッシュバックしたのだ。
完全に理性を失った俺は、遊び疲れたかのように笑うのをやめ精神的ショックで息を引き取ったのだった。
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俺は死んだということなど知らないかのように目を覚ました。
「ん?ここどこだ?……痛っっ!!」
「なんで俺地面の上で寝てんだ?」
「ていうかなんだよここ……」
死んだはずの俺は、辺り一面何もない荒野で目を覚ましたのだった。
読んでくれてありがとうございます。
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