ゴルフの極意
後ればせながら、ゴルフを始めた。 以前に、テニスを習ってた事もあり、
(テニスボールは動いてるけど、ゴルフボールは止まってるんだから何とかなるはず)という、私の考えは見当違い。
目の前の、そこにゴルフボールがあるのに、クラブにかすりもしない。一体どうなってるの?
テニスなら、元々相手が強すぎたと、えらそうに言い訳もできたけど、ゴルフは自分だけなので、一人で考えこむだけ。
先日、練習もっとしないとなあ、と思いつつ、いつものように、ゴルフ練習場に行った。
練習場には、黙々と練習してる年配の男性、
デイトを兼ねた男女カップル、
スマホしてるのか練習にきてるのかわからない一人の若い男性、
華やかな女性の団体などなど、さまざまな風景。
たまたま、各コンペに優勝されてる、黙々と練習してる男性と話す機会があった。
色々考えこんでた私は、思わず、
(私) どうしたら、ゴルフは上手になりますか?
(男性) ゴルフは、上手くなりたいと思った瞬間から、難しくなるんですよ。だから、私も練習に来てるんです。
練習する中で、自分が、無理なく力が入らず、自分にあった自然体でボールが打てるようになります。心配ないです。
と、幼稚な質問にも優しく話して頂けた。
こんな単純な質問をした私は、とても恥ずかしくなったが、とてもほっとして、練習に励もうと元気が出た。
言葉って偉大だ。ゴルフへの、静かな大きな情熱の滲み出た言葉だった。
ゴルフの極意なんてないのかもしれない。あるとしたら、心のこもった、暖かい言葉だと感じた。