夢現 #1
■■日
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うふふ…
「きゃああああ!」
「なんだ!?何が起きている!?」
「来るな!来るなぁ!」
「あの子はどこに居るの、明りはないの!?」
あはは…
「ぐぅう…」
「笑うな!俺を笑うな!」
「何か、何か武器は…」
「あの子はどこ?あの子は…」
きゃはは…
「殺らなければ、殺られる。殺らなければ…」
「死ね、死ねぇ!」
「た、助けて!殺さないで!」
「待っててね、もうすぐママも…」
あっはははは!
「どこだ、どこに居る?」
「殺されるくらいなら…いっそ…」
「痛い、痛いぃ…」
「あぁ…」
「ノブさん。」
背後から聞き覚えのある声がする。
後輩の園部の声だ。
振り返る。
周囲よりも濃く、黒い陰の塊が、目の前に居た。
「ノブさん。」
もう一度、確認するように訊れられた。
「タクか?」
そう訊いた瞬間、ひゅっ、と風が横切る音と共に、左首に何かが食い込んだ。
首に食い込んだそれが引き抜かれた時、生暖かい、どろどろしとた液体が、左首から溢れ出てきた。
徐々に全身の力が抜け、膝から崩れ落ち、地面に突っ伏した。
「ノブさん。」
無機質な、感情のない言葉が、頭上から降ってくる。
「こうしないと、こうでもしないと…」
そう言いながら、ふらふらと、陰の塊は暗闇に紛れていった。
意識が朦朧とする。
体から、首から熱が抜けていく。
俺は死ぬのか。
ただ、そう思った。
暗闇と混乱と喧騒と狂気の中、誰もが、唯一明瞭と聞き取れる声が、間抜けな俺を笑う。
うふふ
そして、依田信博は目を覚ました。




