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狂宴  作者: 薄暮
2/13

夢現 #1

 ■■日

 ■.■ ■■:■■


 うふふ…

「きゃああああ!」

「なんだ!?何が起きている!?」

「来るな!来るなぁ!」

「あの子はどこに居るの、明りはないの!?」

 あはは…

「ぐぅう…」

「笑うな!俺を笑うな!」

「何か、何か武器は…」

「あの子はどこ?あの子は…」

 きゃはは…

「殺らなければ、殺られる。殺らなければ…」

「死ね、死ねぇ!」

「た、助けて!殺さないで!」

「待っててね、もうすぐママも…」

 あっはははは!

「どこだ、どこに居る?」

「殺されるくらいなら…いっそ…」

「痛い、痛いぃ…」

「あぁ…」

「ノブさん。」

 背後から聞き覚えのある声がする。

 後輩の園部の声だ。

 振り返る。

 周囲よりも濃く、黒い陰の塊が、目の前に居た。

「ノブさん。」

 もう一度、確認するように訊れられた。

「タクか?」

 そう訊いた瞬間、ひゅっ、と風が横切る音と共に、左首に何かが食い込んだ。

 首に食い込んだそれが引き抜かれた時、生暖かい、どろどろしとた液体が、左首から溢れ出てきた。

 徐々に全身の力が抜け、膝から崩れ落ち、地面に突っ伏した。

「ノブさん。」

 無機質な、感情のない言葉が、頭上から降ってくる。

「こうしないと、こうでもしないと…」

 そう言いながら、ふらふらと、陰の塊は暗闇に紛れていった。

 意識が朦朧とする。

 体から、首から熱が抜けていく。

 俺は死ぬのか。

 ただ、そう思った。

 暗闇と混乱と喧騒と狂気の中、誰もが、唯一明瞭と聞き取れる声が、間抜けな俺を笑う。


 うふふ


 そして、依田信博は目を覚ました。

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