13/13
夢現 #■
■■日
■.■ ■■:■■
気が付けば、何時もの暗闇の中に立って居た。
うふふ…
声を聞いた途端、依田は脇目も振らず、素早くその場で小さく蹲った。
あはは…
二度と開くまいと、目をきつく、ぎゅっと瞑り。
きゃはは…
塵が舞う音すら聞くまいと、耳を痛くなる程に、確りと両手で塞ぐ。
あっはははは!
一体、俺は何度これを繰り返せばいいんだ?
何故、俺だけなんだ?
何故、俺だけを笑い続ける!?
暗闇の中、たった独りが、唯一明瞭と聞き取れる声が、無力な俺を笑い続ける。
うふふ
そして、依田信博は…




