第1話 理由
おはよう。
ぐっすり眠れた。
眠れてしまった。
やってしまった。
襲うつもりが・・・・
もうベッドには誰もいなかった。
「起きた?」
マサミだ。
寝る前に襲っとけばよかった。
ちくせう。まあいいや。
お?いいにおいがする。
もしかして飯!?
「いっぱい食べてくれ!まあこんなにも食べれないとは思うがな。」
ザ・豪邸といった感じの飯の量だな。
まあ最近の飯といったら野菜の切れ端だけだったし、これくらいなら食べれるか。
なによりオトコだ。これくらい食えるに決まってる。
「いただきまーーーす!!」
ハンバーグか。さて、一口いただこう。
パクッ。
こっこれは・・・!
「うまい!!!」(ナミダダバー)
「ありがとう。」
俺はすぐに平らげた。
まあ、実際は食べきれなかったので少し減らしてもらったのだが。
マサミが真剣な顔つきに変わった。
「早速なんだけれども、話をしよう。」
ああ、移動中に話してたことか。
「ああ、なぜオレが希少な存在なのか話してもらおうか。」
さあ、話してもらおう!オレの主人公的能力を!!!
「それは・・・お前が」
オレが・・・?
「『ロリコン』だということだ。」
・・・・え?
「まさかそれがオレを保護した理由なの!?」
「ああ」
まさかだった。
「お前以外のロリコンは、保護されるか死ぬかの二択だったよ」
まって。頭の整理が追い付かない。
「ロリコンはなんで死んだんだ?」
「・・・・・・・・」
「答えろよ!!!!!!!」
「それは、自分の置かれている状況に気付いたからだ。」
「つまり、どういうことだ。」
「それを知るとお前も危ういのだが、それでもいいのか?」
それは承知の上だ。危険であっても俺は聞きたい。
「ああ、聞こう。」
「・・・・・わかった。じゃあ言うぞ?」
「・・・それは