第3話 New life
浮いているのか沈んでいるのかわからない。そんな空間にいる。
あれ・・・?
俺は死んだんじゃないのか?
いや、死んだはずだ。あんなに血が出ていたのに生きているわけない。
だったらなぜ・・・
あ・・・これもしかして異世界に転生するやつか?
ラノベでよくある、死んだら別の世界に居た!わーびっくりー!っていうあれだよな。
そういえば某小説家になれるサイトでは、ほとんどの小説が異世界に行っているそうな。
異世界か・・・
幼女・・・いるかな・・・
あ!明るくなってきた!!
さあ!
俺の異世界生活!どんなことがあっても立ち向かってやるぜ!!
俺は、ゆっくりと目を開けた!!!!!!!
そこは!!!!!なんと!!!!!!
親の顔より見た空間。
そう、俺の部屋だった。
夢か・・・・・
嫌な夢だった。
いや、あながち嫌ではないかもな。なんせ幼女がエロ本を読んでいたのだから。
まてよ・・・?じゃあどこからが夢なんだ?
まあいいや。考えるのもめんどくせ。
「ぐー」
腹が鳴った。幼女に聞かれると「にーちゃんへーこいたん?」と聞かれそうな、それはそれはみごとな音だった。
「夕飯できたよー」
ナイスタイミング!!!
なんかえらくかわいい声だったな。
ついに親の声までも美化してしまうようになったか。
とにかく飯!
俺は台所へ行った。
カラスが鳴き、どこからかカレーの匂いがしてくる、そんな時間。
事件は起きた、というより起きていた。
親が
親らしき人が
幼女になっていた。
「ハジメちゃん、ご飯冷めちゃうぞ♡」
俺はその幼女に問いかける。
「え、あ、あの、なんで、子供が、俺の、家に?」
「えへへ^^忘れちゃったの?あなたのお母さんよ♡」
どういうことだ・・・
「まさか・・・本当に・・・!!」
俺は外へ出た。俺の予想が合っていれば、、、
ビンゴ
そこには、幼女がいた。
幼児服を着た幼女
大人びた幼女
ゆりゆり幼女。
なんだここは?
楽園か?
いや、死後の世界か。
死後の世界というより・・・
俺は、どうやら異世界に来てしまったようだ。