第4話 戻らない
「ふっふっふ、はっはっは!!!!やはり!お前は!クソ人間だったな!!!」
「違う、そうじゃない。」
「何が違うんだ?言ってみろよ!」
「俺は気づいたんだ。アイリの事が好きってな。」
「こいつは傑作だな!!むしろアイリを捨てるような選択をしたぞ。」
「話は最後まで聞け。俺はここに残ってアイリを脱却する。」
「そんなこと、できるものか!」
「やってみるしかないだろう。とりあえず、お前を倒さないとな。」
「そうだ、私を倒せるのか?」
ああ、間違いなくお前を倒せる。
俺は、マサミから奪った機械を使った。
「ああ、ああ。そういうことか!」
「そうだよ、マサミ。ねえマサミ、こんなことやめよう?私は今、どこにいるの?」
お前はこの姿で上目遣いをされて耐えれるのか?
いや、耐えられないだろうな。
好きな女の子の上目遣いに、耐えられるわけがない。
「アイリはこの階の101号室にいる。」
「マサミ、ありがとう!」
俺はマサミに精一杯のハグをした。
「はは。やっぱりお前はクズ人間だな。」
クズで結構!
「じゃあね、マサミ!」
俺はマサミに手を振り、すぐに101号室に向かったのだった。
急げ、急げ!
俺は走った。
101・・・あった、あの部屋か!!
俺は勢いよくドアを開けた。
「アイリ!!!」
そこにいたのは、目隠しに手錠をされたアイリと、複数人いた俺だった。




