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第2話 幼馴染
叫び声だけがこだました。
「まさか・・・お前・・・。」
「そうだよ、なんで気が付かねぇんだよ。馬鹿野郎!!」
マサミ。
この口調が懐かしい。
そう、気づくわけがなかった。
こんなに小さく、そして口調も変わっていたなんて。
「ああああああもうあいつのせいで無茶苦茶だ!!」
「どうしたんだ、訳なら聞くぞ?」
「うるせぇ!馬鹿野郎!!」
「まずは落ち着け!そうじゃなきゃ始まらないだろ!」
「あああああああああああああああ!!!!!」
そして、倒れていった。
「マサミ、大丈夫か!」
口元に手を当てる。
・・・大丈夫だ。息はしている。
このまま暫く放っておこう。
俺は、俺が寝ていたソファの上に、マサミを寝かせた。
それにしても、姿は完全にアイリだよな?
どうなっているんだろうか。
マサミのほうを見た。
すると、何やら見たことがない機械を持っていた。
これは・・・なんだろうか。
危ないし、外しておこうか。
ブォォォン
そこには、裸のマサミがいた。
鼻血ブーーーーーー
そして俺も倒れてしまった。