第2話 百合
「ねえねえアイリちゃん!これからどうするの?急いでるんでしょ?」
「あっ、えっと。」
なにも決めてなかった。
「あ、そうだ。さっきあなたが言っていた任務ってなにかな?」
「ある人に『ロリコンを捕まえて』って言われてるんだぁ」
「ちょっ、ちょっと待って。え、なんで?」
頭の整理が追い付かない。
「もしかしたら男が嫌いだからかなぁ?」
男が嫌いで、なんでロリコンを捕まえるの?
「まあ、よくわかんない!」
まあちっちゃい女の子だし、仕方がないか。
「じゃあその人のところへ行ってみる?アイリちゃん。」
「そうだね、そうしようか。」
行かないと。
ハジメ君が危ない。
「あ、そうそう。ここからその人のところまで歩いて3日くらいかかるよ。」
遠っ!!!
ここからだと名古屋あたりまで行けそうなんだけど、この子たちどこまで行くつもり!?
「私たち、1時間に1回ゆりゆりしないとしんじゃうから、そのために時間をとると、3日くらいかかっちゃうんだよ。」
もう突っ込むのもめんどくさい。
「なんかサキュバスみたいだね。」
魔力でも補給しているのかな?
「サキュバスっていうなぁ!ぷんぷん!!」
でも完全にサキュバスじゃん。
「じゃあ、本当なら何日くらいで着くの?」
「1時間くらいじゃない?」
えぇ・・・・
彼女らは何分ゆりゆりすればいいのか。
女の子に興味ないんだけども。
「だってゆりゆりしたいんだもん!」