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記憶屋 ある日の幸成と茂久

作者: 国見遥

記憶屋本編とは基本的に関係ありません。ご了承下さい。

「もしもし」


「よぉ、幸成」


「よぉじゃねぇよ。何か用か?」


「冷たいなぁ幸成は。いっつもクールだよねキミは。少しは暖かい心をだな・・・」


「黙れ。お前みたいに暇人じゃないんだよオレは」


「ったく・・・。ある情報を仕入れたから教えてやろうと思ったのになぁ」


「なんだ?」


「おしえなーい」


「なんだよ?」


「おしえなーい」


「もういい。切るぞ」


「わぁ、ウソウソ。教える。教えるから切らないで」


「茂久、お前はいい奴だよ。でもな、その常にふざけた性格は大いにお前の欠点だ。直したほうがいいぞ」


「幸成、お前だっていい奴だよ。でもなぁ、その常に異常なほどの冷静さというか冷酷さというか何というか」


「見切り発車だな」


「えぇ〜次は、オチ。オチでございます」


「ちょっと弱いな」


「お気に召さないようで」


「次はパンチの効いたやつを頼むよ」


「それならば、先日インターネットをしていて・・・」


「妹にオナニー見られたんだろ?何度も聞いたよそれ」


「そうだっけ?『何してるのお兄ちゃん?』に『乾布摩擦』って答えたオレは天才だと思うんだが」


「よかったよ。お前が友達で」


「なんだよ。急に褒めんなよ。いくらオレが面白いからってさ」


「兄弟じゃなくて本当によかった。大恥だ」


「いくらオレでも傷ついた」


「知らん。んで、なんだよ、ある情報って?」


「ん。オレはもしかしたら女にもてるのかもしれない」


「・・・で?」


「で?って・・・。もう少しオレのことに興味を持ってくれてもいいんじゃない?」


「突拍子もない」


「ばっかやろう。周囲の評価を聞いてみろ。オレの評価最高だぞ」


「お前の話なんて聞いたことないね」


「ファック」


「なにがファックだ。慣れない英語使うなよ」


「オレって彼女できると思う?」


「その気になれば」


「幸成は?彼女作るきないの?」


「さぁな」


「むぅ。答えてくれてもいいじゃないチェリーボーイ」


「黙れ」


「オー。ゴーメンナサーイ」


「なんでカタコトなんだよ」


「さぁて、乾布摩擦でもして寝るかな」


「おい、結局何の電話だったんだ?」


「ヒマツブーシデースヨー」


「・・・ファック」


「ユキナリクンモ、イッショニ、レッツ、カンプマーサツ」


 ブツッ


 ツーツー 

 

 ツーツー

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