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戦国転生物語  作者: 高野康木
激突!治安部隊編
23/27

二十二話 日ノ本一の武将

「うらー!!」

「アハハハ!!」


かんにさわる笑い声ね!

何度目かの、金属音のぶつかる音がする。


「白雷!」

「うわ!?」


ボーン!

砂煙があがり、視界が悪くなる。

本当に、戦いにくいステージね!

すると、真後ろから殺気がーー。

妖刀を、背中にまわす。

ガキン!

刃がぶつかる音と共に、振り返り際に斬りつける。

しかし、その攻撃はいなされてしまった。


「おお!凄いすごい!!まさか、反応するなんて!」

「いちいちうるさい奴ね!静かに喋れないのかーー」

「とう!」


降り下ろしをいなして、横っ腹に蹴りをいれる。

しかし、あたる寸前に、横に跳ばれて威力を軽減された。


「人の話をききなさいよ」


受け身をとって、立ち上がった武蔵わーー。


「えっ?話なんてするより、斬りあった方が楽しいじゃん」

「とことん、頭がわいてるわね」

「あなただってそうでしょ?斬りあった方が楽しいから、大阪の陣に二度も出陣したんでしょ」

「それは違うわ」

「じゃ、どうして二度も出陣したの?」

「ーー家族のためよ」


そう答えると、ムッとした顔で武蔵がーー。


「家族のためとか。あなたは、合戦の楽しみ方をわかってないんだね」

「はん!合戦を一度もしたことがないあんたに、言われたくないわね。いい、合戦はあんたがしていたチャンバラとは違うのよ!」

「チャンバラじゃないもん!私の流派には、誰もかなわないんだよ!あの、小次郎こじろうでさえ!」


そう言いながら、斬りかかってくる武蔵。

両刀で、両刀の攻撃を抑える。


「だから、チャンバラなのよ!合戦は、楽しいことなんてないのよ!」

「じゃ!何があるの!!」


回転しながら、斬りかかる武蔵。

私も、逆回転して斬りかかる。

火花が、私と武蔵の中心ではじける。


「合戦は、勝って嬉しいんでしょ!それなら、斬りあってるのが、楽しいのと同じだよ!」

「ぜんぜん違うわよ!一言でいうなら、合戦は、悲しみよ!!」


足元を狙った攻撃を跳んでよけ、右足で顔を蹴る。

やはり、後ろに跳んで軽減された。


「悲しみ?まさか、人を殺した悲しみとか言わないよね!?」

「言わないわよ。殺すのにためらいがあれば、自分の命があぶないわ」

「なら、どうゆう悲しみなの?」

「あんたに説明してもわからないわよ。戦闘バカのあんたにはね」

「バカ!?今、私のことバカって言ったの!?」


ここにきて、始めて武蔵が怒りをみせた。

どうやら、バカって言われるのが嫌みたいね。


「そうよ。あんた、戦闘バカじゃない」

「バカじゃないもん!」


頭を低くして、突進してくる武蔵。

顔の前で、刀をクロスしている。

けど、そんな低く顔をしてるとーー。


「ふん!」


足を高くあげて、砂を巻き上げる。

簡単な目潰しだけど、それほど低い姿勢なら、かなり効果的なはずね。


「甘いよ!」


視界から、武蔵が消えた。

これは!?


「うっ!?」


横に跳んだが、左足を少し斬られたわね。

後ろには、いつの間にか武蔵がいる。


「アハ!よく避けたね。小次郎にもきいた技なのに」

縮地しゅくちね」

「正解だよ」


縮地とは、長距離から一気に近づく技だ。

以外と、人間は規則的にまばたきをしているもの。

武蔵は、私がまばたきをした瞬間に、トップスピードをだし、さらに低い姿勢にしたのだ。

そうすると、目の前から消えたように見える。

やっぱり、嫌らしい技ばかりね。


「おかしいわね。目潰しは、かなりきいたはずよ」

「残念。私には、これがあるんだよ」


頭を左右に振り、ツインテールを強調する。

髪の毛で、砂粒を防いだ訳ね。


「なるほどね。それなら、今度はこっちの番よ!」

「いいよ。きてみなよ!」


妖刀村正を逆手に持ち、名刀正宗を正眼に構える。

地面を蹴り、走り出す。


「白雷刀!黒雷刀こくらいとう!」


村正と正宗に、雷がまとう。

あと少しで、間合いにはいるところでーー。


「おかえし!」


砂を蹴りあげ、目潰しをしてきた。

けど、私にも考えくらいあるのよ!

雷が、舞い上がった砂を消し飛ばす。

さらに、砂の中にある砂金を雷で操り、的確に武蔵の目を狙う。


「うわ!?」


目潰しが成功して、村正で斬りかかる。

狙いは、武蔵の腰ーー。

しかし、さすがは最強の剣士。

感で、横に跳んで避けられたわ。

だけどーー。


「うわ!」


武蔵が、地面に膝をついた。


「私の雷は、身体にきくでしょ?完璧に避けないと、飛び散ってる雷に、身体をマヒさせられるわよ」

「うー!ずるいずるい!!」


目をパチパチさせながら、視力を戻そうとしている。

残念だけど、私は回復を待つほど優しくないわよ。


「これで終わりね。白黒雷神波はくこくらいじんは!!」


ドーン!

バリバリバリ!!

武蔵を中心に、砂煙と雷が広がる。

クリーンヒットね。

あたりが見えないけど、おそらく終わったわね。

最強の剣士も、身動きができなければ、この程度ーー。

サクーー。

肉を貫く音が、自分の身体からした。


「ーーえっ?」


腹から、斜め上に刀がとび出していた。

真っ赤な血が、刀についている。


「ーーそん、なーー」


ゴボッ!

口から、一筋の血が流れた。

首だけまわして、、後ろをみるとーー。

私の影から、武蔵の手と、刀が現れていた。

ズブブ。

刀を引き抜かれた。

村正と正宗を、地面に落としてしまった。


「最後の攻撃は、少しダメージをくらったね」


私の影から、武蔵が姿を現す。

制服には、こげあとがところどころあり、血がにじんでいるが、顔は笑っていた。


「これが私の能力、影支配かげしはい。相手の影の中に入ったり、自分の影から、相手の影にうつったりとかできるんだよね」


どうりで、その程度の傷ですんだわけね。

ふらふらと、後ずさってしまう。


「アハハ!私をここまで追い詰めたお返しに、切り刻んであげる!!」


素早い動きで、両刀をふる。

なんとか身体を動かして避けようとするが、思うとうりに、動いてくれない。

傷が、身体に増える。


「アハハハハハ!!」

「うっ、ぐぅ!」


ガクン。

膝を地面について、倒れてしまう。

力がーー、はいらないーー。


「フフフッ。下着が見えちゃたね。真っ白なそれを、真っ赤にしてあげよっか?」

「はっ、ーー笑わせないでくれる。私と同じくらいの体型のくせに、背伸びして、大人の下着をつけてるあんたに、私の下着をとやかく言われたくないわね」


カチンときたのか、私の髪を掴んで、無理矢理立たせてきたわね。


「自分の状況わかってる。死にそうなんだよ?」

「言わなくても、わかってるわよ。合戦をしてれば、いつ死ぬかもわからないからね。死ぬ覚悟なら、産まれたときから、できてるわーー」

「そう。ならーー、バイバイ!!」


クロスに刀をふり、とどめの一撃をくらう。

あおむけに倒れる。

ここで、終わりなのかしら?

まぁ、好きな人もできたし、仲間もそれなりにできたしーー。

なかなか、いい人生だったかしら?


信繁のぶしげーー」


誰よ。

私の旧姓をーー。


「お前はーー、西軍にーー」


あぁ、糞ジジイの声かーー。





ある日、私は父である、真田昌幸さなだまさゆきに、呼び出された。


「お呼びですか?父上」


襖を開けると、そこには父上の他に、兄である、真田信之さなだのぶゆきがいた。


「よう、信繁」

「兄上もいらっしゃるとは、少々、驚きました」

「はよ入らんか、信繁」

「はい」


狭い部屋に、大人の三人が座っている。

なんの話だろうか?


「お前らも知っていると思うが、徳川家康とくがわいえやすと、石田三成いしだみつなりが、対立した。おそらく、そろそろ合戦がおこるだろう。しかも、天下を分ける合戦だ」


そうかーー。

ついに、天下を分ける戦がーー。


「信之。お前は徳川軍ーー、東軍に行け」

「もとより、そのつもりでございます。我妻は、徳川四天王の、本田忠勝ほんだただかつの娘でございますから」

「うむ。それでよい」

「我々真田家は、兄上と同じく東軍でよろしいのですね?」


私が、父上にそう言うとーー。


「いや、お前とワシは、石田三成殿の西軍だ」

「なっ!?どうゆうことですか!」

大谷吉継おおたによしつぐ殿は、西軍らしいぞ」

「くっ!?」


私の妻は、吉継殿の娘。

だから、西軍につかなければならないのかーー。

でもーー。


「ーー兄上」


隣の兄をみると、苦虫を潰したような顔をしている。

まさか、兄上と殺し合うなどーー。


「これは、ある意味では良かったかもしれん。我々どちらかが生き残れば、真田の血は、後世まで伝わるだろう」


真田の血などーー。

私は、兄上とは戦いたくない。

だが、時代はそれを許してくれない。


「信之。お前は今日中に、この家から出ていけーー、次合う時は、戦場だな」





「家康殿は、お前ーー。信繁に、十万石じゅうまんごくくれるそうだ」

「だから、次の大坂の陣で寝返ろと?」


大坂冬の陣が終わったあと、兄上が、諜略ちょうりゃくしにきた。


「そうだ。信繁、私と共にーー」

「お断りいたします」


そう言うと、兄上は目を見開いて固まった。

断るとは、思わなかったのだろう。


「それに、私の名は幸村です。兄上と戦をすると決めて、信繁の名を捨てました」

「ーー信繁」


悔しそうな顔で、下を向く兄上。

どうして、兄弟で殺し合わなければならないのだーー。


「お帰りください」

「信繁!私は、お前と殺し合うなどーー」

「お帰りください!」


兄上の顔を見ていると、決心が揺らぎそうだった。

素直に、なれなかった。

殺し合うのは、嫌だとわかっているのに。


「私はーー、裏切り者として、後世に名を残すつもりは、ありません」


立ち上がり、部屋から出ていく。

兄上の背中が、震えていた。



「真田殿。我々の治療などせずともーー」

「何を言うか。傷ついている者を捨てるなど、私にはできん」


夏の陣は、負けてしまった。

大坂城の、堀を埋められてしまっては、負けてしまうのも仕方ないかも知れない。

今の私にできるのは、負傷者を治療することーー。


「敵襲だ!!徳川軍が攻めてきたぞ!」


徳川の軍が、なだれこんでくる。

もう、潮時なのかもしれない。

私は立ち上がり、敵の前まで歩いていく。

徳川軍は、私の姿をみると、数歩後ずさった。

本陣まで、斬り込んだことが、きいているらしい。

兄上ーー。

どちらかが死ななければ、私達は、争い続けるでしょう。

だから、弟の私がーー。


「お前らに、私の首をくれてやるーー」


死にましょうーー。




そうよーー。

合戦では、血のつながりがある人物と、戦わないといけないーー。

そう思っていると、遠くの方の能力圧が、爆発的にあがった。

優しい心の中に、静かな怒りが混じっているーー。

あのお人好しが、きれたみたいね。


「アハッ!凄い能力圧だ!!この人と戦えば、楽しいだろうなー」


武蔵が、喜びの声をあげながら、この場から去ろうとする。

まさか、武尊のもとにーー。


「まっーー、まちなーーさい!」


足に力をいれて、立ち上がる。

この世界は、親族で争ったりしなくてすむ。

自分の事しか、守る余裕がなかった前世とは違うのよ。


『妖刀のために協力してんじゃねーんだ。お前のために、協力してんだ』


あいつの顔がーー、必死に私を止めようとした時の顔が、頭をよぎる。

そうね。

あの時は、あんたに助けられたけど。

今度は、私が助ける番ね!!


「まだ立つの?寝てた方がいいと思うよ」

「そのつもりだったけど、お人好しを守らないといけないのよ」


村正と正宗を拾い、逆手に持つ。


「ところで宮本武蔵。どうして、私は二刀流だと思う?」

「ほえ。いきなり、問題?」

「不思議に思わなかったかしら?この村正と正宗ーー、まるで、人間のようじゃない?」


村正と、正宗の柄を合致させる。

こうすると、横に一直線になる。


「人間のよう?刀は物でしょ?」

「違うわね。この二刀は、元々一つの武器だったのよ」


妖刀の先端から黒い雷、正宗の先端から、白い雷が現れて、接触部分せっしょくぶぶんで混ざり合う。


「この武器は、加減が出来なくてね。あまりに言うことをきかないから、二つに分けてやったの」


バリバリバリ!

周囲に、スパーク音がする。


「さぁ、第二ラウンドの始まりよ!」


紫雷が消えると、真っ赤な十文字の槍に変わった。

久しぶりの感触ね。

試しに回転させると、以外と手に馴染んでいる。


「うーん、すごいのはそうなんだけどーー。武器が変わっただけだよね?」

「まぁ、そうね」

「強くなってないよね?」

「それはどうかしら。私は、この武器で徳川本陣に斬り込んだのよ?」


そう言うと、喜び始めた。

本気をだすと、わかってくれたらしいわね。


「かかってきなさい!」

「行くよ!!」


地面を蹴り、武蔵が斬りかかってくる。

愛槍、十文字槍を構える。

降り下ろしを、左回転させて、槍の、ほこでいなす。

着地した武蔵に、槍の矛がないほう、石突きで左手を折ろうとするがーー。


「甘いよ!」


懐に入り込まれた。

まずいわね。

槍の弱点は、懐に入り込まれると、苦しくなることだ。


「もらった!」


左と右から、刃がせまる。

矛を地面に刺して、ジャンプする。


「おお!?」


石突きを片手で持ち、片手倒立かたてとうりつする。


「やっ!」


石突きから手を離して、槍中間点を持つ。

下りる勢いにのせて、槍を抜く。

ズサ。

地面におりるとーー。


「へー。言うだけあるね!動きが全然違うよ」

「悪いけど、話してる暇ないのよ」


回転させながらーー。


雷槍らいそう十牙じゅうが!」


槍を横に降り、ついで縦に降る。

雷の斬撃を、十字に飛ばす。

ドーン!

砂煙が舞い上がり、視界が見えなくなる。


「同じ手は、くらわないわよ!」


矛を影にさすと、武蔵が現れた。

あと一秒でも遅かったら、斬られていたわね。


「やっぱり、学習するんだね!」

「あんたみたいに、バカじゃないからね」


武蔵の顔が、怒りにそまる。

本当に、単純ね。


「バカじゃないもん!影縫い!」


左の刀を、私に向かって投げてきた。

身体を横にずらして、なんなく避けるがーー。


「っ!?」


身体が、動かないわ!

武蔵が投げた刀は、私の影に刺さっている。


「影縫いは、敵の影に刀を刺すことで、自由を奪う技だよ。これで、おしまいだね!」


右手の刀を降る。

狙いは、私の首ーー。


「雷槍、雷神開放らいじんかいほうーー」


刃が私の首にあたる寸前に、私の身体から、雷が発生する。

バチン!


「うきゅ!?」


武蔵を数メートルぶっ飛ばして、影に刺さっている刀を、スパークで弾く。


「残念だたったわね。私は、動かなくても攻撃できる技があるのよ」

「身体から雷を出すなんて、頭おかしいよ!」

「違うわよ。この雷は、十文字槍から流れた雷ーー。私の身体から出たものではないわ」


武蔵は、右手の刀を握りしめるが、身体が痺れて動けないらしい。


「そしてこの技は、次に使う技の前準備よ」

「無駄だね。私には、影に入る力がある」

「二秒ーー」

「ほえ?」

「あんたが、影に入る時間よ。さっき攻撃の時、調べさせてもらったわ」


十文字槍を、肩のあたりまで引き、矛先は、武蔵にむける。


「雷神開放は、私の細胞に電撃をくらわせて、一時的に活性化させる技よ。敵を攻撃する技ではないわ」

「関係ないね。私の能力はつよいんだから!」

「関係あるわよ。次の技は、秒間びょうかん百発の攻撃を、百発叩き込む」

「えっ!?」

「バカなあんたのために、簡単に説明するとーー」


十文字槍に、紫電がまとう。


「あんたが、影に入る間に、二百発命中するってことよ!!」


十文字槍を、前につきだしてーー。


「雷槍、雷神百裂波らいじんひゃくれつは!!」


矛先から、雷の矛が飛ぶ。

目に見えないほどの速さで、武蔵に突き進む。


「きゃー!!」


ドーン!

今までよりも、砂煙が舞い上がる。

十文字槍を肩に担いで、武蔵のいるであろう方向に歩く。

今度は、先ほどいた場所に倒れていた。

やはり、影に入る時間がなかったのね。


「なんでーー、私は強いはずなのにーー」


涙目になりながら、折れた刀を握りしめている。

始めて感じた敗北感なのね。


「どうして、あなたに敗けたの?私の方が強かったのにーー。どうして!?」


涙を流しながら、私をにらみつけてくる。

まだ、わかってないのねーー。


「そんなの、あんたと私の守る物の違いよーー」

「守る物?」

「あんたは、最強の剣士の称号を無くしたくなかったんでしょ?」

「そうだよ。だって、小次郎とかと戦って勝ったんだよ!私こそが、最強の剣士でしょ!?」


なんとなく、わかったわーー。

こいつは、自分に敗れた人達のために、最強であり続けなければならなかったのね。

でも、それだから私に勝てなかったのよーー。


「私はね、私の人生を変えてくれた人を守るために戦ってんのよ。だから、そいつがピンチなら、私が手を貸してあげないとね」

「何それ!誰か一人のために戦ってんの!?」

「まぁ、そうなるわね」

「そんなので、強くなれるわけないじゃん!」

「ーーまだまだガキね」


十文字槍を二刀に戻して、鞘におさめる。


「愛する人のためなら、人は強くなれるのよ」


そして、その人のために、死ぬことだって怖くないのよーー。


「うぅぅー」


涙を流している武蔵に背を向けて、武尊のところに向かおうとするがーー。


「あーー、れーー」


視界が暗くなってきて、身体が重くなる。

どうやら、血を流しすぎたみたいねーー。


「たくーー。休まないーー、とーー」


地面に倒れる感触と共に、意識が遠のいた。

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