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半径三メートルの箱庭生活  作者: 白い黒猫
月が痩せているのは、星が綺麗に瞬くから
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運命の三メートル?

『これは架空の物語で―

実在の人物との類似は偶然である

これは男女が出会う物語だが―

前もって断っておくが

恋物語ではない』

【(500)日のサマー】より

挿絵(By みてみん)


 『人間は、自分の生活圏の半径三メートル以内で、伴侶となる人を見付ける』といった意味の言葉を言ったのは誰だったのか?

 それもそうだろう。

 御伽話のように、『眠っていたら、王子様が行き成りキスして求婚』とか、『部屋に引きこもっていたら、王子様が部屋に踏み込んできて結婚を迫る』といった事、絶対起こらないとまでは言わないけれど、普通の人生ではあまり無い現象だと思う。

 まあ、絶世の美女とかならそんな事も起こるかもしれないけど、普通はないだろう。

 私は名前こそ『月見里百合子』という楚々とした日本美人風。しかし身長百五十五センチの小ちゃい身体の所為か、似ていると言われるものは人間よりもマスコットとか動物であることの方が多く、ショートヘアーな事もあり女性らしいって言われる事も少ない。そんな私の人生に、映画のようなドラマチックな恋愛などまず起こりえない。

 自分の生活において目についた人と恋愛し、ある程度月日を重ね盛り上がったところで結婚という、極々普通の人生を歩むのだろう。

 私の母も、兄の友人という感じで非常に身近な所で結婚相手を見付けて、私を含む三人の子供も産み今に至る。

 私の務めている会社も、中小企業ということもあり何とも人間関係も非常にコンパクト。変に派閥もないし、社員同士もかなり仲が良く平和な会社である。従業員、五十人越えたくらいしかいないので、社員全員の顔と名前と趣味くらいは知っている程。ボーナス時には八十四歳の会長がやってきて、社員全員に孫や息子らにいうようなありがたい説教と供に直接ボーナスを手渡すという事が当たり前のように行われている。

 そんな事もあり社内恋愛も比較的自由で社内結婚も推奨している節もある。部長以上の七割が社内結婚、課長以下は五割が社内結婚という状況で、皆半径三メートルどころか、一メートルの距離で伴侶を見付けているようだ。

 そんな会社に勤めて三年。そろそろ仕事も覚え。周りがよく見えるようになった今日この頃。

 私が心に誓うのは、更なるスキルの向上でも、女を磨く事でもなく、

『私は社内恋愛だけは、絶対しない!』

 という事だった。

 何故って? まあ、色々ありまして……。

 前書きにある映画、私も大好きな映画の一つです!

 女性よりも草食系男子が大絶賛している映画。サマーというキュートな女性との恋愛というより、人を好きになりその感情に翻弄される一人の男の500日を描いた物語で面白いですよ! また、時間軸を無茶苦茶に見せ、恋している時の絶頂とどん底を同時に見せていくという手法もまたいいんですよ!

【物語の中にある映画館】にて

「(500)日のサマー」

http://ncode.syosetu.com/n5267p

にて解説しています。

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