間話
吹雪いてきたな、
通信魔術で、この地域の遠方に建設された。
騎士団のテントの方に連絡を取ろうとするが、うまくいかない
通信魔術をかけた指輪に話しかける
「こちら、シャルロック・フォリルライト」
だが
通信魔術の指輪は機能せず
ガガガッと壊れた音を出し続けている
もう一度起動し直すが
プシュー と今度は指輪から気の抜けた音がした
チッ この吹雪で狂ったか
「はぁ、」
溜息しか出てこない
リオデラルクはこれは絶対に壊れません!!!!!!と豪語していたのにこのザマだ
苛立ちは失敗の元だ
落ち着け、これぐらい大したことない
私は常備していた耐寒ポーションを手に取り
少年と少女の口に含ませる。
「これで少しは温まるはずだが、」
確証はないただ、
こいつらを見殺しにしたくない 私の愚かなエゴだ
もう体が冷え始めている子供達を、
さらに冷たい雪の上に乗っけるわけにもいかず
私は腐りかけの切り株に片足を乗っけた
その足の上に少年の体を少し置き少女を小脇に
私は再度通信を試みる
「こちら、シャルロ」
プツ
私が喋る前に通信機は動かなくなる
チッ この吹雪でイカれたか
通信機からは雑音が返ってくるだけで返答はない
「下山するしかないか……」
ヒューーー
北風が体に残っている温もりを奪っていく
「
私は常備していた麻紐で少年の体と私の体を引っ付かせようとした
が
「鎧に皮膚が引っ付くと凍傷になる可能性があるな」
そんなことを考えてどうするのか
考えている最中にも吹雪はさらにひどくなるばかりだ
どうする
否
答えはもう出ているではないか
《騎士であれば 己の命ではなく 他者の人命最優先。》
それは誰が俺に言った言葉だろうか
まぁいい、
今はそんなこと関係ない
着用している甲冑を全て脱ぎその辺に置く
あとで、回収に来ればいい
甲冑はゴンっと音を立てて雪の中に埋まった
甲冑の下に簡易的な服を着ていて正解だった
足の甲冑も脱ごうと思ったが
脱ぐのに時間がかかった為諦めた。
私は少年を脇に担ぎ
少女の体を背中に背負った
彼らの体はだいぶ冷え切っており
少女の方は呼吸が浅い
「耐えろよ。お前たち」
足を踏ん張り、雪が降り積もっている
森林を駆けぬけた
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彼らが走り去った後
もう一つの足跡が突如 木陰から出てくる
太陽が沈みかけ、る 時それは生まれる
「あーあ〜行っちゃった」
雪積もる森の巨木の影に潜んでいた
“何か” は面白い事を見つけたらしく
クスクス笑うが、それは 笑い方を知らない
「あいつの目綺麗だなぁ」
子供のような声
「あはっ、喰いたいなぁ」
しゃがれた声
人間¿¿ いや 影は笑う
だがその表情は変わらない
吹雪は隠す
王国が隠したい物
隠したい歴史
隠したい者
偽りの世界
影に潜んでいた者はせせ笑う
「アハハハ、」
その声はまるで幼い子供のようで
しゃがれた老人のような声でもある
「役者は揃った」
彼は天に手を掲げた
「アハハハ、」
アハハハ
「楽しいぃ楽しいぃ 舞台を楽しみにしているよぉ〜。」
勇者様




