表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
経験値は   になる  作者: 杏原 千鶴


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/27

幼馴染

大量に降り積もった雪は、父さんが除雪してくれたおかげで

家の周りの雪は少なくなっていた


だが、家の敷地内から出ると、

森の木々は雪に覆われていて太陽の光に照らされることで

雪はだんだん溶け始めているのか、滴る水は光を反射して

光沢を帯びていてとても綺麗だ

「わぁ」サナラの嬉しそうな声が聞こえた

目線を向けると

「にいちゃん綺麗だねぇ」とサナラは僕の手を引いて嬉しそうな

声をあげながらゆっくり僕たちは森の中を歩いた

「うん、綺麗だね」僕もニコニコしてサナラに笑いかけた


_________________________________

二人でゆっくり景色を噛み締めるように

雪道を歩いてゆく


ザクザクザク

サクサク

僕とサナラの雪を踏み締める音が

森にも音となり響いていく

「にいちゃん。」

サナラは顔を見上げて僕のことを見てくれる

「なぁに?サナラ?」

僕はサナラと目線を合わせようとするが

サナラはへにょりと眉を下げて「ううん、なんでもない」

とサナラは僕から目線を離した

僕もなんだが気まずくなり視線を逸らした


「………」


__________________________________


「にいちゃん!見て!!あそこ!!」


サナラは突然大きな声を出して僕の手を強く握ったかと思ったら、

速度を落とさずどんどんと森の中を突き進んでいった

バサッ ビシャと

僕の顔に枝が当たって頬に傷を作るがサナラは気づいていない

「ちょ、!サナラ わっ ぷ」

僕の腕を引いて森の中を走り回るサナラを止めようとするが、

枝木に顔がぶつかり口に虫か葉っぱ、何かが入った

「サナ、」

声を出してサナラを止めようとしたらサナラの茶髪が見え止めようとしたら


「とうちゃーーく!!!」


サナラのいつもより少し大きな声とともに

僕はサナラに引きずられる形でやっと湖に到着した

「サナラ、ちょっと!!まって!」

早すぎるって 伝える前に

「私 遊びに行ってくる!!」

サナラは嬉しそうな声をあげ僕から離れた途端

僕は支えが無くなって派手にすっ転んだ

ドンっ

「っ…」

生憎、転んだ音は誰にも聞こえていなかったらしく

僕はゆっくり立ち上がり膝についた雪と土を払った

いつもなら転ばないのに。



ふとサナラがどこにいったのか心配になり探したら

案外近くにいたサナラは村の子供達の輪に入って一緒に雪合戦をしていたのが見え

「やっちゃえ!!!」

「そこだーーー!!!」

「うわぁ!」

と子供達の楽しそうな声が湖の周りから聞こえてくる

村の子供や大人たちはほぼ全員が顔見知りで親戚みたいなものだから

突然きたサナラに驚くこともなくすんなりと馴染んでいく

「今日は、人数多いなぁ」

そんなことを一人呟くが雪が溶けるみたいに誰も僕の言葉には気がつかない

それはまたそれでいい


今この湖には村の子供ほぼ全員が集まっておりそれなりの人数だ

今日の僕はサナラが怪我をしないように見る役目だったが


自分が先に転けてしまったので僕は

ひっそりとサナラの様子を見ていた



誰と遊ぶわけでもなくただのんびり過ごしていたら


「お前らーー!!!湖に入るんじゃねぇ!!!」

誰かの怒声が聞こえて僕は湖の方を見た

そこには俺と同い年で


幼なじみのヒベル・ヒューストンがいた

「わーかったって今、退くから!」

ヒベルはめんどくさそうに凍っている湖の中から出て

僕に気がついた





「あれ!あそこにいるのって」

僕の村で唯一の同い年であり幼馴染であるヒベル・ヒューストンが雪をかき分けて僕に近づいてきていて

ヒベルの後ろには弟の ケック・ヒューストンとシラン・ヒューストンもいた


「やっほー」

とヒベルはいつものように 明るくにこやかな表情を浮かべて僕に絡んで

僕のことをきつく抱きしめた

「やっぱしラルシじゃん!」

と抱きしめてきたかと思ったら

僕の茶髪の頭を犬を撫でるみたいに撫でた

「おい!ヒベルやめろ!」

俺は必死に抵抗してヒベルの腕を払い除けるが、ヒベルは口元を楽しそうにニヤケさせ

 「なんでだよ〜このヒベルに撫でられて嬉しくないやつはいねぇだろー」

といつものようにヒベルと俺は肩を組むような体勢になり

ヒベルは俺のことをガッチリと掴んで逃してくれない


ヒベル!!離れろ!!てか離せ!!腕折れる!!


俺がヒベルから離れようと動いても

ヒベルはびくともしない

くそーこいつ本当に同い年かよ。

ヒベルの家は牛とか馬を育てているため家族全員が筋肉がある


だからこそヒベルには


僕はいつも体格さで負けている 

はぁ。。


横目でヒベルの兄弟たちを見ると

さっきまで地面の雪で雪遊びしていたのに興味はこっちに移っていて


「にいちゃん負けるなー!」

と明るく楽しそうにヒベルを応援しているのが見えた 

サナラもいつの間にかそばにいて「がんばれー」と応援している 

サナラ 僕は勝負してるわけではないんだよ。。


はぁと痛みを吐き出しながらため息を吐くと


ふとヒベルが慌てたように

「あっ!あ、わりい!ラルシ大丈夫か!」

僕の拘束を緩めた ヒベルからの愛のある?拘束から逃れた僕は彼を少し睨んだ


「全く、君ってさ僕だからよかったけど」

と僕が怒ってもヒベルは にしし と楽しそうに笑いながら


ふと何かを思いついたらしく 

「そうだ!」と僕の耳元で大きな声を出した


そんな大声ださないでほしい。耳がいたい

そんなことも気にしていないのかヒベルはそのままの音量で僕に伝えてきた

「なぁ、ラルシがよければの話なんだけどさ。」

会話が途切れる

珍しく歯切れが悪い彼の言葉に僕は

「僕がよければ何?」

とぶっきらぼうに答えてしまうがヒベルは

「そんなぶっきらぼうに言うなよー俺とお前の中だろ最近本当ベンおじさんにてきたな」

とケラケラ笑いながらもチラリと

彼は自分の弟達とサナラを見た彼らは楽しそうに雪遊びをしている兄弟を見た

ラベンは続ける「だーから、」とヒベルの琥珀の瞳はキラキラ輝いていて

「サナラと俺の弟たちも連れて俺たちの秘密基地に行こうぜ!」

俺たちの秘密基地?

僕が疑問に思ってるとヒベルの

「忘れちまったのか!?」と驚いた表情とでかい声が僕の耳をまた襲う



ヒベルは驚いた表情のまま僕の肩をつかんで揺らしてくる

ちょ!?揺らさないでよ 


まだ腕痛いんだからと僕が喚いても


彼は僕のことを離してくれない


「親友であるお前が!俺との約束をやぶるのか!」

とめんどくさい叫びを僕の耳元でしてくるのは


親同士が仲がよい 流れで仲良くなった

いな 腐れ縁の ヒベル・ヒューストンだ



彼の渾身の嘘泣きで泣きつかれ

結局そのまま僕はサナラとヒベルとその弟たちを連れて僕たちの秘密基地に向かった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ