表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/8

第4話 車決定

(どうしたもんか、とりあえず詳しい説明を聞かないとなんとも言えないな)


「ど、どうしたんですか?」


「いや、すまない、突然だったからどんな車が良いか考えていたんだ。ところで、どんな場所を走るつもりなんだ?」


「基本は山の峠を走ります」


「じゃあ、相手の車はどんな車がいるんだ?」

俺が頭を抱えた理由の一つがこれだ、いくら日本車が優れていても高級外車の代名詞フェラーリやランボルギーニ等のスーパーカーには到底勝つ事なんてできないだろう、もし勝つなら日産GTRクラスじゃないとまず無理だが大学生に買える車じゃない。


(どんな車が出てくるんだ・・・)


「そうですねぇ、プジョーの208GTiとかBMWの320iとかアウディのS1とかよく見ますね」

その言葉を聞いて俺は胸を撫で下ろした。


(その中ならなんとか戦えるかも知れない、たが)


「どうでしょうか?良い車はありますか?」


「ありますが、失礼ながら予算の方をお聞きしてもよろしいですか?」


「余り予算はありませんがなんとか250万までなら大丈夫です」


「畏まりました、只今車を持って来ます」


(確かあの車がギリギリの価格であったはず、あの車ならさっき名前が挙がった車とも十分戦えるスペックだ)


「お待た致しました、こちらになります」


「この車が!この車の名前を教えてください!」


「この車はGR86RCとなっております」


「GR86RC・・・」


「如何でしょうか?スペックも先程名前が挙がった車たちとも負けず劣らずの性能を持っていますし、価格も予算のギリギリになりますが諸経費込みで248万円となっています」


「この車にします!」


「よろしいのですか?ご両親に許可等は」


「大丈夫です!」


「そうですか、それではお手続きをさせていただきます」


「はい!」

それから、契約書を交わし雑談をしていると色々な事を教えてもらった。


「私が乗って来たあの車は父の車なんですよ、だから自分の車が丁度欲しかったんです」

という話や、


「実は、私はまだチームに入って1ヶ月も経っていないんです。元々私の後輩がチームを作っていて、そこに誘われた感じでして」

という様な話を聞いている内に、いつの間にか深夜1時を過ぎていた。


「あ、もうこんな時間!すいません!今日はもう帰ります!また後日来ますのでよろしくお願いします!」


「はいよー、気を付けて帰りなさい」


「はい!それではおやすみなさい!」

彼女はそう言って帰って行った。

一方俺は、


「お客が来てくれてよかった!看板様々だな!」

と上機嫌で店を閉めたのだった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ