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天より落ちし光の柱は魔石を運ぶ  作者: えとう えと
第六章 鳥取ダンジョン編
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67話 レッスンすりー


 何もない殺風景な部屋にオッサンと男子中学生何も起こらないないはずもなく。














 現在俺は壁に背中を預けていた。俺はオッサンに押し(衝撃波で)倒され(力が尽き)ていた。数メートル先で仁王立ちするオッサンを見る。反撃してくるとは聞いてねぇ。


「すまん、思いの外、身体強化が出来ていたからな少し手が出てしまった」


 お手つきダメ絶対。つーかどうやったんだ?オッサンが俺の胸に触れた瞬間に衝撃が走り壁まで吹っ飛んだ。未だに息しづらくて苦しいんだが。


 まぁ、身体強化は上手くいっているようでよかった。やはり基本は大切だな。


「一応様になっては居るからあとはもっと精度を上げることに集中しろ」


「はい」


 やはり自分でやるのと教えてもらうのは違うな。今まで独学でやってた時は10ヶ月使っても出来なかったのに教えて貰えば直ぐだ。つーか、この人の強さは異常だがほんの一年でどこでこんなにも人に教えられるくらい強くなるのだろうか?


「気になってたんですけど、師匠は一年だけでどうやってそんなに強くなったんですか」


「いや、俺は一年じゃない」


「えっと……どう言う意味ですか?」


 一年じゃないとはどう言うことだろうか?正確には10カ月なとか言ってくるような人じゃないし。


「俺はあの日より前から【Nest】に居たんだ」


 あの日――つまり12月22日のことだろう。あの日世界ではモンスターが大々的に現れた。その前からと言うとあの日に駆けつけたことから組織がそれ以前からあったことは想像に難くないが。と言うか蒼介も言ってた気がするし。


「そう言う人ってたくさん居るんですか?」


「ああ、【Nest】の人間多くはそう言うものが多い。新しく入った者の多くは学生だろうし最近入って実際に働いているものはあまり居ない」


 確かによく考えてみたら試験は今までに五回しかない訳だし新しく入る人の方が圧倒的に少ないのか。


 そんなこんなで俺の修行は次のステップへ進んだ。
















 牛。


 牛。


 牛。


 倒すたびに湧いてくる。


「はぁ、はぁ、どうしてこんな事に……」


 身体強化のコツを掴んでからさらに数日俺は今迫ってくる牛を捌いていた。倒してはすぐに湧いてくるのでキリがない。


 何故こんな事になっているかというと。


 遡る事数十分前。



















 鳥取県某所。


 ネスト支部から出て黒帯に転移で連れてこられた俺は指示を受けていた。


「津田今からお前には今回の修行の成果としてここでモンスターの掃討をしてもらう」


「掃討ですか?」


 モンスターを掃討と言うが此処は建物が吹っ飛んでいたり荒れていたりするがあくまでも市街地だった場所だ。モンスターがそんなポンポン出てくるとは思いにくい。


「ああ、この先に特殊なダンジョンがあってな。そのダンジョンの外でも50メートル程度なら構わず出てくる」


 ダンジョンからモンスターが出て来ないのは絶対だと思っていたが違うのだろうか?そんな事になっていたらダンジョン出現時の被害がすごい事になっていたかもしれないとも思うのだが黒帯が特殊と言っていることから相当事例は少ないのだろう。


「普段は此処に【Nest】から二級相当が当てられる現場だが俺が引き受けてきた」


「あの……一つ聞いてもいいですか?」


「ああ、いいぞ」


「それって本来何人でする仕事なんですか?」


 さっき掃討と言っていたことから一体二体と言うことでも無いのだろう。それにここら一帯で言えば強さが如何であろうと一人で全てカバーするのは無理だろう。


「確か数人いたと思うが確認していたない」


 おい、オッサン。確認してないってなんだよ?と言うか少なくとも一人でやるものじゃ無いのはわかったが。


「それと、逃したら市街地にモンスターが入り込み被害が出る。そこは気をつけろよ」


 それ不味くね?修行の成果を試すには荷が重いような……


「じゃあ、あとは頑張れよ。頃合いを見計らって次は来る」


 そう言って俺が喋る前にオッサンは転移で消えた。















 そんなことを考えているうちに迫ってきていた牛型のモンスターを倒し続けて今に至る訳だが。何とか今のところ洩らさず倒し続けている。


 方法としては魔力で誘き寄せている。ちなみに初めてゴブリンのダンジョンでモンスターを誘き寄せた時も図らずとも今回と同じような状況にあったらしい。


 黒帯曰く、俺は炎と闇を使う時、闇を使う時の方が炎を使う時より多く使用しているらしい。と言うか実際俺も感じている。その為消費量の多かった闇魔法を使った時に中から出てきたと言うことらしい。


 闇魔法の方が消費魔力が多い理由は単にイメージがし辛く魔力を使い補っていたからだ。それが最初の頃だと考えれば消費魔力は炎の比ではないと言う訳だ。


 こうして、暫くこの作業が続いたのだった。

某テーマパークに行ってきました。

自称絶叫系怖い人曰く二つ目に乗るアトラクションは我慢できなくも無いが少し怖いらしい。

一つ目を並んでいる時に次の絶叫系の乗り物の前に身構えていたら一つ目のアトラクションで怖すぎて泣いた。(ガチで)

ちなみに二つ目のやつはコテコテのジェットコースターだった。

僕は一つ目でリタイアです。


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