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天より落ちし光の柱は魔石を運ぶ  作者: えとう えと
第六章 鳥取ダンジョン編
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60話 見ない間に変わるのは人だけじゃない


 休日、俺たちはいつもの3人と利己さん、紗奈の両親を交え食事をしていた。


「今の今まで挨拶できずにすみません」


 利己さんは謝罪から入る。実際は出来なかったと言うより忘れていたからだが。


「そんな事ないですよ。二人がいつも家に居てくれるので紗奈も嬉しそうですし」


 紗奈のお父さんがそう言うと紗奈が恥ずかしがってバラすなと抗議する。あまりこう言うところは見ないので新鮮だ。


「それに、お家の方大変だって聞きまたし、二人ならいつまで居てくれてもこっちとしても嬉しいですよ」


 昨日帰ってから気づいた事だが俺の部屋の壁が吹き飛んでいた。正確には切り刻まれていた様な感じに見えたが真実はわからない。家の方まで、ここまで強いモンスターは行っていないはずだが。何はともあれ紗奈の家には当分お世話になりそうだ。


「あー、壁がなくなってましたもんね」


「モンスターがこんなに危険だと【Nest】に入っているのが心配になってしまいますが」


 そうやって紗奈の両親は心配そうな顔を見せる。紗奈に説得されて許可したらしいが被害を自身の目で見て気になってしまったのだろう。


「そう言えば利己さんは海外でお仕事されていたと聞きましたがモンスターなんかの被害はなかったんですか?」


 確かに海外ではどうなっていたか少し気になる。俺の知ってる情報は海外どころか国内もあまり知らないからな。


「そうですね……ちょうど、あれが起きた時いた国は銃社会なので誰もかれもがって訳ではありませんが銃を使ってモンスターを駆除している人たちが結構いたし、国も早くから動いていたので私が被害に遭うことはまずありませんでしたからね」


「モンスターに銃は効かないと聞いたことがあるんですが……」


 その疑問に利己さんは答える。


「そうでもないらしいですよ……ね、伊織君」


 答えねぇのかよ。と言うか振るな。


「えーと、簡単に言うと強いモンスターは魔力の篭った攻撃じゃないと傷付きにくいだけで弱いモンスターなら銃を使えば簡単に倒せますよ」


 倒すだけなら銃でも簡単だ。魔力を多く持っていない当時のモンスターになら効果は十分にある。と言っても直接の倒さないと経験値的なものは入らない為強くはならないが。


 そんなこんなで話は進み、不意につけたテレビが情報を音に乗せる。


『――と言う事でね。今回【Nest】さんの方からランキングが発表と言う訳なんですが――』


「ランキング?」


「お兄ちゃん知らないの?」


 知らない、と言うか一度耳にしても俺の脳みそは性能が悪いから覚えられていない可能性もある。


「詩は知ってるのか?」


「うん。今回発表されたランキングって言うのはねーー」

















「【Nest】に所属する全ての者が対象のランキングか……」


 同時刻、ネットによってそれを知った【鳰】は呟いた。別にこの事自体は予め話は回ってきていたので知っていた。知ってはいたのだがここ最近いつもに増して仕事が入っていたので忘れていた。


 テレビ放送をするとか言っていたが、世の中にそれは当たり前のように受け入れられている。今や様々なところで魔法なんかが影響を及ぼしている。もうすぐあの日から一年近く経つだけあって今では常識と化している。そんなことを思いながらあと少しで終わりそうな仕事を再開した。
















 更に同時刻、ネット上ではその放送の同時視聴が行われていた。


「ランキングって言っても幹部とかは出ないんだろ?」「でも、【鴉】は自分から名乗り出たらしい。何でもやりたいと駄々をこねたとか」「いや、どこ情報だよ」「老人がだだこねてて草」「未だ姿を見せてないのに決めつけんなよ」「そうだぞ、もしかしたら最強の魔法幼女かもしれんだろ!」「ろりこんかよ」「いや、流石になくね?そもそも、12歳以上じゃないと入れないんだろ」「12もろりだろ」「いやでも見たってやつが屈強な男って」「それ大体嘘だからな」「そうそう、みんな違うこと言ってるもんな」


 そこで、予定時刻になり番組が始まる。


 バラエティーに良く出でていて誰もが一度は見たことあるであろう司会者が話し始める。


 タイトルコールをし、一通りのゲストの顔が映され次に移る。


 まずは【Nest】の説明から。


 【Nest】の簡単な紹介をして次に概要の説明に移る。


 今回のランキングは一部例外を除いて全ての者に適用されると言うこと、そして、評価基準は攻略ダンジョンの数などに比例すると言うことだ。


 説明をし終わると早速と言った感じで始まった。

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