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115話 日常

エイプリルフールネタを十一月くらいから考えてたのに展開が遅すぎて出来なかった。


と書こうとしてたのにそれ以上に書いた文が消えて書き直したせいでショックを受けた。(保存してたのに消えた何故)


取り敢えず覚えてるとこを頑張って繋げたので脈絡がおかしくていつも以上に駄文になってしまった。


 今回の任務において実働隊としての役割を果たすのは【鳰】だけだがもちろん部下は留守番なんてことはない。

 とはいえ出来ることは状況を把握しておくことくらいだが。

 サポートしようにもできないので仕方ない。


「あ、おいし」


 綿あめを食べた少女が呟く。

 浴衣を着て随分気合いを入れた格好だった。


「お、よかった。西湖ちゃん前に食べたいって言ってたから買ってよかったよ」


 そう笑うのはアラキだ。

 アラキは自分の分の綿あめをかじる。


「名瀬さんも欲しい?」


 アラキは物陰で【鳰】とフヅキの様子を伺ってる名瀬に綿あめを向ける。


「いらないし。それにあんたの食べかけでしょ?」


「なに?もしかして恥ずかしいの?」


 アラキは意外といったようにからかう。


「違うし。それに任務中だということ忘れてないでしょうね」


「ごめんなさい。すぐに――」


「いえ、あなたはいいのよ」


 真面目に綿あめをしまおうとした西湖にそういう。


「それにある程度楽しんでないと目立つでしょ」


「じゃあ何で俺だけ……」


「それは適度な緊張感が必要だからよ」


 そんな適当な理由で言い訳をした。








「俺たち浮いてね?」


 そういったのは江州だ。

 江州だけならそこまで浮くことはなかっただろうがそれには原因があった。

 というのも今回の任務は一応サポートという体でこの祭り会場に部下である全員が来ている。

 実際のところサポートしようがないので見守るだけなのだが人選に問題があった。

 今ここにいるのは二十くらいの江州、三十代のスキタ、十九歳のシトイ、二十代前半の美沙兎だ。

 ちなみに二手に分かれているのは綿あめを買いに行くと言い勝手に出て行ったアラキを名瀬と西湖が追いかけたからだ。

 そしてこのメンツではとても大学生の集まりというのは無理があった。

 スキタがいなければ何とかなった可能性はあるがおっさん(世間は厳しいので二十後半でもおっさん)がいるのはかなり目立つ。

 とは言えスキタがいなくとも美沙兎がとても新卒くらいの年齢にはとても出せない雰囲気を醸し出しているので難しいかもしれないが。


「申し訳ない。せめてトンナさんがいれば」


「仕方ないですよ。今は息子さんといるだろうし」


 スキタの嘆きに美沙兎がそういう。

 現在トンナは家族サービス中だ。

 任務の見学という名目で息子(中学生)といる。

 将来【巣】に入る身であるので嘘ではないが。

 とは言えこの部下たちやトンナの行動からわかるように今回の任務は安全であった。


「でも意外とみんな他の人なんて見てませんよ」


 そういうのはシトイだった。

 人間というのは意外と自分以外の者は見てないし他人を詳しく観察する人は少ないだろう。


「でも私結構歩いてても見ちゃいますよ」


 美沙兎は普段の自分の行動を思い起こしながらそういう。


「でもそれって集団じゃなくて個人じゃね。ほら、イケメンに目が行ったり美人に目が言ったりするけど周りを見たりはしないでしょ」


「たしかにそうかもな。カップルでもない限りは組み合わせなんて見てないかも」


 江州がそういいスキタが反応するが美沙兎は自分で人目が気になると言い出したのにと江州を見た。


「あ、でもそしたら俺イケメンだから目立っちゃうな」


 そんな江州の言葉に美沙兎はジト目を向ける。

 しかし、イケメンなのは事実なので誰もツッコミを入れることはできなかった。








「あれやりましょ!」


 フヅキは指を指しそういう。


「金魚すくいか」


【鳰】はアラキに借りた漫画であったなと思い出す。


「かなめはやったことありますか?」


 夏祭りに来たことがないのは聞いていてがフヅキが知らないだけで夏祭り以外にもする機会があるのかと思い聞いてみる。


「いや、したことないな」


「そうですか!」


 これはいいところを見せなければと自身もやったことがないのに意気込んだ。


 そして【鳰】はそんな様子のフヅキを見て首を傾けた。









「父さん。なにこれ?」


「今回の現場」


 少年の言葉にトンナは答える。


「そうじゃなくて任務に連れて行ってくれるんじゃないの?」


 少年――トンナの息子である隼人(ハヤト)はそういう。

 せっかく任務に連れてきてくれるから女子との誘いを断ってまで最近更に構ってきて面倒くさい父親についてきたというのに。


「ということで今回はちょっとした尾行だ。安全だし良い経験になる」


「いや、待ってよ」


「尾行は気付かれてはダメだ。よし!まずはカモフラージュのためにお父さんと射的をしよう!」


「だから待っ――」


「いくぞー!」


 気合いを入れたトンナは盛大に目立ちながら屋台に向かった。

知ってます?嘘ついていいのは午前中までらしいですよ

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