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113話 提灯

初めのよくわからん長文と最後の方の僕の勝手な偏見が出ている文は読まなくていいです。


 夏休みに入り少し経ち暑さに耐え忍ぶころトシユキは涼しいなかで女子と話していた。

 女子というのはヒカリだが。

 トシユキは未だかつてない優越感に浸っていた。

 普通なら数か月も経てば慣れてしまうものだが。

 

 人間というものは何を手に入れれば入れるほどもっと上のものを望んでしまうものだがトシユキは違った。

 人間とは損得勘定で動いているためほしいものが手に入れば更に他の者が欲しくなり、逆に普遍のを望むならそれを保つために努力する。

 しかし、これのどこが損得勘定なのか理解できないものもいるだろう。

 ものを欲することは得である。

 そして普遍を望みそれが崩れることが損ならな保つことは得である。

 そうした時にすべては損得に分かれてくる。

 呼吸は得であるため行い、食事は得であるため行う。

 呼吸を無為に止める行為は損であるため行わず、食事をしない事は損であるため行わない。

 生きることは得であるためなすことで死は損であるため行わない。


 いや、そうではないと呼吸をあえて止めることはあるし食事を抜くことだってあると考える場合もあるだろう。

 しかしすべては損得勘定。

 呼吸を止める行為は入水する際水が入らないため、おぼれないため、苦痛をしのぐためなどというさらなる得のために行うことである。

 食事を抜くのは、ダイエットをするため、教えに従うため、食事の時間を削り他の時間を捻出するため、皿を洗うわずらわしさから逃れるため。

 死ぬことは、生きる苦痛を逃れるため、好奇心、話題になるため、死ぬこと以上に得だと判断したものを取るためである。


 だから偶然はあっても自分以外が干渉しない思考においての選択はすべて損得勘定。

 一見損に見え、自身がしたくないと考えた選択も、選ばなっかった場合怒られるのを防ぐため、選んだ結果周囲の目を気にしたくないため、そんなそれ以上に損になることを回避し得を得るためだ。


 そして優越感は得ではあるが時間が経てばたつほどその力は弱くなる。


 それは満足して留まらないようにだ。

 欲がなければ人間は動くことをしない。

 さらに欲さなければ本当の意味で停滞してしまう。

 つまずいてその地位に甘んじて停滞しているのとは話が違う。

 その場合は葛藤し行動こそせずとも言い訳をし打開策を探しているまたは言い訳をしつつも自身を嫌いになっているのと、そういったこととすべての活動が停滞してしまうことは全く違う。


 だから普通は慣れてきたらその効力は薄まっていくのだが。


 トシユキはもう付き合ったふりをするのは何十回としているくせに優越感を保っていた。

 しかしそれにも理由があった。

 それは付き合っている(嘘)のステータスを持ちながらも友達というはるか下のものを持ち合わせていなかったのだ。

 本来手に入れるとそれまでの欲していたころの感情は忘れる。

 それは今もっているものを手放したくないという感情とは似て非なるものだ。

 しかし未だ友達ができないトシユキはその感情を彼女もち(嘘)でありながら忘れることはなかった。

 本来はありえない話だ。

 いや、この状況になり得ないという意味での話ではい。

 例えば普通何か大きなものを持っていた場合その他のそれより小さなものを持っていなくとも安心することができる。

 例を挙げるのならば、トシユキと同じ境遇になった場合彼女いるしいいやとなるわけだ。

 ここで俺は彼女より友達がーとか思ったやつはだまってろ。そして国語の勉強してこい。これはあくまで彼女(大きいもの)友達(前者より小さいもの)の話だ。

 そしてトシユキの認識もこれと一致している。

 これが別の系統でであれば分かった話だがトシユキの認識では友達の延長戦にあるものが彼女であった。


 まぁわかりやすく言うと。

 人間関係というカテゴリーにおいて友達(レベル1)親友(レベル2)彼女(レベル99)だとするとレベル99を持っているくせにレベル1を死ぬほど欲しているというわけだ。

 ちなみに俺はこいつ弱いけどビジュアル好きだから的なあれはない。

 レベルはすべてを含めたうえでの評価であり、あらゆる想定も加味されたものである。







「それでどうする?」


「どうするって?」


 ヒカリの質問に質問で返す。


「だから夏祭りだよ」


 それはヒカリが仕入れてきた情報だった。

 フヅキがクラスメイトに夏祭りに誘われたときもう先約がいると断っていた。

 他の生徒が彼氏かと詳しく聞くと女子だということが分かった。

 そしてこの学校ではなく休日にあってる人だという。

 極めつけに特徴はあの美少女だった。


 ならば行くしかないだろう。


「一緒に行かない?」


「いく!」


 誘われたなら行くしかないだろう。

 正直トシユキはフヅキよりヒカリとデート(嘘)するためにこんなことに付き合ってるのだ。

 そんなヒカリ目当てなトシユキが行こうと誘われたら首を縦に振るしかなかった。


「そ、そう」


 思わず言葉が詰まりそうになる。

 流石にびっくりする。


「じゃあ楽しみにしててね」


「楽しみに?」


 ヒカリの言葉に首を傾けた。









 夏祭り当日そこにはひと際目に付くものがあった。

 見る者を虜にし更にはふいに近づくことすらできない。

 それは二人の美少女だった。


 美少女であり過ぎるためナンパする前に見とれてできないなんていうよくわからない状況を作っていた。

 そのせいか通行人は立ち止まるため動きのない背景モブのようになっている。

 ある意味で二人の世界が出来ていた。


「似合ってますかなめさん」


「そうか……まぁ、ありとう」


 美少女が美少女に話しかけるなんとも素晴らしい光景が出来ていた。








「で、それを静観するモブの俺と」


 トシユキは待ち合わせである鳥居付近に腰かけていた。

 正直こういうところにいる輩は邪魔だが冬になると姿をけし暖かくなるとコンビニ前に繁殖する輩より邪魔じゃないはずだと考える。

 トシユキ本人はそんなことを思っているが自分が同類だとは気づいていない。

 そのくせ人のことは一人前に否定するのだ。


 この手の俺はあいつよりやってないからってのはあいつもやってるから俺もやったよりたちが悪い、

 わかりやすく自分は他と比較して少ないからと言い訳をして本気で悪びれないのだ。

 だから例えば五十歩百歩と言いう言葉があるようにまずは両方悪いということを認めなければならないのだ。


「お待たせ」


 声がして振り向くとヒカリがいた。

 そしてその衣装はお約束の浴衣だ。


「俺も今来たとこ」


 トシユキは行ってみたかったセリフを言う。

 そして勝負はここからだ。


「あ、あのめっちゃ似合ってる」


 そうこれだ。

 漫画とかでしか見たことないあのセリフだ。

 流石にかわいいと言う勇気はなかった。


「えへへ、そう?うれしいな!」


 トシユキは普通に惚れそうになった。

 やっぱ最高だぜと思う次第であった。

ちなみにもう一生出てこないであろうレベルの話ですがレアリティではないです。

だからレアリティ低いけど使い方によってはとかそういうのすべて含めてのレベルになっています。

あと系統が違えばレベルとかは関係ないです。

彼女がレベル99だとしてもレベル1のペットでも欲しくなります。

物が違うので。

あと系統もこいつの主観であるため例外はありません。



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