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超絶最強の助っ人

(………ぶっふぇっ?)


察するに、ペイジの声のようだ。


片目を開けて様子を見ると、ペイジは俺から2メートルほど離れたところで仰向けに倒れていた。


その傍らには大きめのネジが転がっている。


恐らくこれをぶつけられたのだろう。



(大きめの……ネジ……)



ーーーそれだけで、俺は悟った。


一人じゃ結局、何もできないということを。


オリヴィアを助ける、と息巻いてたくせに、結局ダサい結果になってしまったことを。



そして。



ーーーーーー何はともあれ、2人とも助かったことを。




「おいおい、思いっきりやられてんじゃねーかよ!ガハハハハ!!生きてるかァ!?」


「ジョウチン!生きてるかい?」


「やば!ジョウチン血出てるじゃん!」


そこにいたのは、ジョージと15人ほどのネジ工場の従業員たちだった。


「う、うるせぇ……よ……」


瀕死だが、なんとか毒づく。



「ジョージ所長ーーー!!!」



オリヴィアが安堵の涙をポロポロと流す。


「お嬢ちゃん。すまねぇな!うちの跳ねっ返りがちゃんと護衛してやれなくてよォ!でも間に合って良かったぜェ!」


そう言うと、ジョージは再び笑った。



しかし、そんなジョージの後ろに、ゆっくりとアドンが近づいていた。


「ジ、ジョージ……!あ、あぶ…ねぇ…!」



「あァ?」



「喰らえデカブツ!!『究極最強メガトン鉄パイプ』!!!」



ーーーーーーガン!!!



ジョージが振り向くと同時に、全力スイングの鉄パイプが右側の顔面に直撃。


骨と鉄がぶつかったため、ものすごい音が鳴り響いた。


「ひゃひゃひゃ。俺の『究極最強メガトンパンチ』の応用、『究極最強メガトン鉄パイプ』だ!これ食らうと、100%頭蓋骨が陥没してジ・エンドなんだよぉ~!……ってか誰だお前は?」


アドンが鉄パイプを振り抜いた姿勢のまま笑う。


「……おぅ。じゃあ今日で100%じゃなくなるなァ」


ジョージは顔面に食らった鉄パイプを掴んで奪い取ると、力任せに放り投げた。


「べっ!!」


それがチンピラの一人に当たってノックダウンする。


「お前の技なんだっけ?『超絶最強ウルトラアッパー』だっけ?……それのどこが最強なんだよ……」


急に熱を帯び、筋肉が盛り上がる195cmのジョージ。


「き、究極最強メガトン鉄パイプだ!!」


その様子に、ツッコミながらもアドンは一歩後ずさる。


「本当の『轟絶最強スーパーアッパー』を教えてやるよ……!」


「ち、違う!そんな技はやっていない!」


抗議するも、ジョージに胸ぐらを掴まれ、身動きが取れなくなるアドン。


「……テメェ、さっき俺らが駆けつけた時、馬乗りになって散々うちのジョウチンを可愛がってくれてたよなァ……。どう落とし前つけんだ、この野郎ォ……」


「ぐっ……よせ!!やめろ!!」


さらに筋肉が膨張し、熱を帯びる。


そして、その力を右腕一本に集中させていく。


ブルブルと震え出すジョージの右腕。


力を込め過ぎて丸太のような腕が勝手に動いてしまうようだ。


そのままアドンを片手で吊り上げると空中に放り投げる。


「や、やめっ……!!」


慌ててアドンはアッパーに備えて、空中で膝を曲げ、腕をバツ印に構えて丸まった。




「喰らえ……!これが"本当の"『極限衝撃ハイパーフック』だァーー!!!」




「え、フック……!!?」



その瞬間、巨大なジョージの腕が、空中で丸まったアドンの横目に現れる。


ーーーメリメリッ!!


こめかみから肩まで巨大な鉄球を食らったような衝撃を感じたかと思うと、体の内側に向かって拳がめり込んでくる。


ーーーバギバギバギッ!!



そして次の瞬間、ジョージが腕を振り抜くと、アドンの体はボールのように、超スピードで廃材の山へ吹っ飛んでいった。



ーーードォォォーーーン!!


ーーーガラガラガラ。



叫ぶ暇もなく、アドンはガレキの中で再起不能になった。

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