表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

68/144

現実世界(前世)の記憶が蘇る

「さてと……。何階から見て回るかな」


俺はエレベーター前のフロアマップを見ながら考えていた。


1Fは受付、2Fが大聖堂、3Fが食堂、4Fがなにも書いていない、5Fが俺たちがいたゲストホール、6Fが本部となっているようだ。


いきなり6Fはバレる可能性が高いし、行くとしたら2Fの大聖堂か、3Fの食堂か。


しかし、なぜかはわからないが、俺は謎の4Fが気になっていた。


大聖堂と食堂に関しては、普通に考えればそこまで危険は無いはず。


カトリーナやメイジーが調査するにもちょうど良いはずだ。


しかし何があるかわからない4Fに関しては俺が調査するべきだと思った。


(よし、4Fへ行こう)


俺は行動を決定したところで、周囲を見渡した。


(エレベーターだとまだ入場してくるマスコミ関係者とか、教会関係者と会っちまうかもしれないな)


ということで、このフロアの端にある非常階段から行くことにした。


4Fへ向けて音を立てないよう階段を降りていく。


(そろりそろり……あむあむあむ)


俺は右手をバッテンのような形に動かし、架空のリンゴを食べながら移動した。


(あむあむ……ん?)


すると、4Fへ出られる鉄の扉が目の前に現れた。


(カギ掛かってませんように……)


そっとドアノブを回すと、ガチャリ、と音がして、扉が開いた。


(よし……)


すぐに体を滑り込ませ、音を立てないように扉を閉めた。


辺りを見渡すと、他のフロアに比べて薄暗く、あまりメインでは使われていないような印象を受ける。


いくつかの小部屋があり、覗いてみると、段ボールが積み上げられていた。


恐らくそのほとんどの部屋は倉庫のようだ。


(このフロアはハズレか……)


そう思い、別のフロアへ移動しようとした所で、ひとつの小部屋から光が漏れていた。


(誰かいる……?)


少し危険だと思ったが、ちょっとくらい収穫が欲しく、俺は中を覗いてみることにした。


(なんだこれ……?)


扉の隙間から覗いてみると、倉庫とは違い、中には鉄格子があった。


しかも、この部屋だけレンガ状の壁になっており、その隙間からなぜか異常なくらいツタのような植物が生えている。


そして、その植物園のような部屋の中に、1人の男が繋がれていた。


「ぶっ●す……。ぶっ●す……」


なにやら物騒なことをブツブツと呟く男。


しかも、どうやらこの男、格好から、この教会の"司祭"のようだ。


(なんで教会の司祭が監禁されてんだ……?)


だが、俄然興味が湧いた俺は、扉を開けて男に近づいた。


(ん!?こいつの額……!!)


額にあるものを発見し、さらによく見ようと顔を近づける。




「!!?」




ーーーが、その瞬間、何か記憶の断片のようなものが一気にフラッシュバックする。




これは、現実世界ーーー。




前世の記憶だーーー。




俺はそのまま過去の記憶の渦に飲み込まれていった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ