遊んだその日に、次の予定を決めようとする男
その後、俺たちは司令室でクレイグに別れを告げていた。
「オーウ……サタンサン。モウ、カエルノ?ユックリシテッテヨ!」
「サンキューな。また来るよ」
「あ、そういえば、クレイグさん。今回の反乱軍と帝国の戦いですが、原因など何か聞いていますか?」
メイジーが帰り際に聞いた。
「ンー。ワタシハ、ハンラングンガキタトキイテ、スグデムコウトシマシタ。シカシ、テイコクカラトメラレマシタ」
「反乱軍の接近は知っていながら、帝国は動かなかった?」
「ハイ。ナニモイワレナイカラ、コチラカラキイタケド、ジョウソウブカラハ『マッテロ』シカ、イワレマセンデシタ」
「なんか、ちょっとおかしいよね……」
カトリーナもさすがに怪しむ。
「んー、そうね。クレイグの行動まで抑えられてるとすると、かなり大きな力が動いてるっぽいな」
俺は顎に手を当てて考え込んだ。
「マーマー!ソンナコトヨリ、ツギハ、イツアソビニキマスカ!?」
俺たちの疑問は完全無視して、クレイグが次の予定を詰めてきた。
(ぐっ……)
いくら仲良い友達の飲み会でも、その日の終わりに次の予定を決める奴はいない。
そんな頻繁に来ても話題が無い俺は、ひとまずその場をしのぐことにした。
「……え?あ、うん。いや、また近いうちに。とりあえず今度連絡するよ」
「イエ!イマ、スケジュール、キメマショウ!ワタシ、コウイウノ、サキニキメテオキタイ、タイプデース!」
「い、いや、まだ予定わかんないから……」
「ワタシ、キホンテキニ、ライゲツナラダイジョブデース。サタンサンタチハ?」
クレイグは1ヶ月丸々で提案してくる。
「う、うーん。来月は、バタバタしてて……。またこっちから連絡するよ」
俺はとりあえず主導権を握ろうとする。
「アー……。ワカリマシタ……」
悲しそうにするクレイグに少し申し訳ない気持ちになったが、ずっと来ないつもりではないので、ひとまずこれで良いと思った。
「ジャ、サライゲツハ?」
「いや、もういいよ!!」
最後までクレイグはこちらの意図をわからないようだったが、とりあえず俺はクレイグにお礼を伝え、『F5-3駐屯地』を後にした。




