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吸血鬼を襲う、オンナの怒り

「よし。とりあえず大丈夫そうだ。……とにかくこいつらの腹は限界だし、近くの村か街へ行こう」


「でしたら、ここから10kmほどの所に帝国軍のF5-3駐屯地がありますわ」


「いや、さすがにそれはダメだろ。こいつらさっきまで帝国労働省にケンカ売ってたんだぞ」


「ええ。ですが、まだ直接帝国騎士団と戦闘した訳ではありませんわ。ですので、帝国に属する市区町村を無下にすることはできないはずです」


「大丈夫かなぁ……」


「あとは、私のお父様がそこの駐屯地を管轄する士官とも仲が良いので、念のため口添えして頂きます」


「ああ。なら安心か。メイジー、助かったわ」


「い、いえ、そんな。私なんて何も……」


「いや、俺この世界のこと、ほとんど知らないからさ。いつも本当、ありがとな」


そう言うと、俺はメイジーの手を両手で握った。


「そ、そんなもったいないお言葉ですわ……!し、失礼します!」


メイジーは耳を真っ赤にして走っていった。



「イチャイチャして楽しそうだよね」



「は?」


横で見ていたカトリーナが突っかかってくる。


「サタンも美人にすり寄られて鼻の下伸ばしちゃってさ。キモいよね」


「いや、そんなこと全然ねぇよ!」


「メイジーは"給湯室へ呼び出し"しなきゃかな?」


「おい、よせよ!お局みたいなことは!」



「だって、あたしだって……」



「ん?何か言いたいことがあるのか?」


「サタンはあたしがどれだけ頑張って登録者増やしてるかなんて知らないでしょ!」


「い、いや、それは……」


「それはお前が勝手にやってることだろ」と言いそうになったが、カトリーナの泣きそうな顔を見て、言うのをやめた。


「動画の編集だって大変なんだぞ!」


「お、おう……」


「あと投げ銭に対してお礼言うのだって!」


たしかにカトリーナは事あるごとに、ポーポー公爵に向かって「○○さん、ありがとうございます〜」とか言っていた。


「そ、そうなのか……」


「お金だって、まだちょっとだけど、頑張って収益化したんだぞ!」


「わ、わかったよ……」


「わかってねーだろ!このスカタン!!」


「い、いや……」


「わかってたらメイジーにヘラヘラして、手握ったりしないだろ!?ケツ穴拭った指でよぉ〜!?」


「口悪すぎだろ!」



「もういいよ!サタンのバカーーー!!暴露系プーチューパーにDM送ってやるーー!!」



「よせよ!」


「うわーーーーん!!」


泣きながらカトリーナは走り去って行った。


「なんなんだ、あいつは……」


よくわからなかったが、ひとまず俺はF5-3駐屯地に向けて歩き出した。


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