表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

56/144

海賊と吸血鬼の空中戦

(このスピード……!あの時のパンチか……!)


思った通り、気づくと顎付近まで右手の拳が迫る。


俺は前回同様、拳の脇を少し押さえると、軌道を逸らしてやった。


「さすがだな!だが……」


と、その瞬間、もう一方の左手が俺の腹を上へ撃ち抜いた。


「ぐぅおっ………!」


その衝撃で俺は上空まで吹っ飛ばされる。


(ぐ……見えなかった……!)


翼を広げて空中からデューのいた所を見ると、どこにもいない。


(このパターンは……)


俺は上を見ると、そこには拳を撃ち抜こうとするデューがいた。



「喰らえや!!!」



(くっ……。避けられねえ……!)



その瞬間、雷を纏ったような拳を上から撃ち込まれ、感電したような衝撃が体に走った。


「ぐっ………!!」


そのままものすごい勢いで地面に叩きつけられ、硬い岩盤に体が"弾んで"浮き上がる。


その衝撃で土煙が大きく舞った。


そのまま着地したデューが歩いてくる。


「『ブンバ・●ン!って弾んでいこう~♪』ってな。魔王級モンスターレベルの兄ちゃんもさすがに死んだか?」


先ほどからちょいちょい子供向け番組の歌を口ずさむデューにイラッとしながら俺はゆらりと立ち上がった。


「ブンバ・●ン!元気に行こう~♪」


「マジかよ!あれ食らって無傷ってか!?」


そのイライラをぶつけるべく、真紅の瞳でデューを見据える。


そのまま体勢を低くしてデューの懐に入り込む。


ーーーそして、顎を蹴り上げた。


「ぐおっ!!」


「ブンバ・●ン!!空に歌えば~」


そのまま空中に撃ち上げ、


「心が~わくわく~~~」


回転しながら、



「しーてーくーるーよーーー!!!」



ビュン……!


ーーーズドンッ!



中段蹴りで追撃した。



「ぐえぇぇぇっ!……ぐっ!!まだまだぁー!」


デューもすぐに体勢を立て直し、俺に向かって拳を放つ。


俺も負けじと拳で応戦する。


拳と拳がぶつかり合い、轟音が響く。


「「アルパッカパッカパッカ……」」


歌まで呼応してシンクロする。




ーーーーーーそして。




「「ちょっと…………」」



デューと俺、どちらもエネルギーを込めた渾身の一撃を、お互いの拳に向け、叩き込んだ。




「「オ●ピーーーー!!!」」




チュンーーー。


ドゴォオオオオオオオオン!!



半径1kmくらいの荒野にすさまじい衝撃が走った。



「う、うわぁーーーー!!!」


あまりの爆風にカトリーナたちと村人を全員吹き飛ばす。


「ひ、避難させた意味無いですわ!!」




そのまま俺とデューは着地した。


「はあっ、はあっ……」


流石のデューにも疲労が見えるほか、拳も膝もプルプルして、しばらくは使い物にならないようだった。


俺は勝ち誇ったようにコートのポケットに両手を突っ込んで決めセリフを言おうと思ったが、


「おっと兄ちゃん。あんたの腕無いぜ」


腕は吹っ飛ばされていた。


「マジかよ!俺ダサっ!」


慌ててポケットから腕を出し、散らばった破片を再生した。


「な、なんなんだ?あんたは一体……」


デューは俺の特殊性に目を丸くしていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ