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【劇物】痛風確定の超高プリン体食品"怪物ウニ"を食べに行く

その後俺たちは再出航した船に乗り込むと、ひとまず帝国やピッピンプンスカ教会本部のあるペペロニアへ行くための中継地点『パニパニポンパン町』へ向かっていた。


「サタン、あれがパニポンだよ」


「そう略すんかい」


カトリーナが指差す先を見ると、遠くに大きな町が見える。


空にはいくつもの気球が飛んでおり、街全体から明るい印象を受ける。


プニパンと違って、海沿いに露店が立ち並ぶというよりは、少し進んだ中央部分の方に多くの商業施設が集まっているようだった。


「そういや腹減ったな。メイジーの屋敷までまだ遠いし、とりあえず街に着いたら昼飯食いたいな」


俺は隣にいたクロエに話しかける。


「パニポンの名物は"怪物ウニ"ですよ」


「怪物ウニ?」


「ええ。ひとつ丸ごと食べると確実に痛風になると言われる超高プリン体食品の劇物ですが、世界中にファンがいて、みんな激痛に喘ぎ、泣き喚きながら食べています」


「シュール過ぎるだろ……」


「少量なら問題ないのですが、あまりの美味しさに中毒性が高く、もっともっと、と食べているうちに痛風になるとか。主に男性ですが」


恐ろしい怪物ウニの情報を聞いたが、俺は食べると決めていた。


「サタン様は食べるのですか?」


クロエがこちらを向かずに聞いてくる。



「ああ。食べる」



「ええ。やめておいた方が……え?」



「食べる」



「い、いや。話聞いてましたか?痛風になってしまうんですよ?」



「1個丸ごと食べる」



「いやいや!頭おかしいんですか!?そんなんじゃ教会の調査だって出来なく……」


「いや、俺は"謎の生物"だから、痛風とかにはならないんだ」


「カトリーナ様が言っておりましたが、"謎の生物"とは一体?」


クロエは怪訝そうな表情で聞いてきた。



「イケメン」



「………」


クロエは首を傾げて去っていった。








パニポンに着いた俺たちは、まずは腹ごしらえで飲食店を目指していた。


中華っぽい店、和食っぽい店、イタリアンっぽい店、フレンチっぽい店、カレーっぽい店など、色々な店が看板を出していてどれも魅力的ではあるが、俺の食べるものは決まっていた。


「カトリーナ。俺は食うものを決めている。悪いが付き合ってもらうぞ」


「え?サタンは何を食べたいの?」


カトリーナは首を傾げた。


「怪物ウニに決まってんだろ」


「い、いやいや!やめとけって!あれ、名物になってるのおかしいくらいヤバい食べ物だぞ!」


「うるせーよ」


「心配してやってんのに、なんだこの野郎!!」


掴みかかるカトリーナを無視して俺は怪物ウニを掲げる看板を掲げる店の扉を開けた。

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