表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

112/144

物語史上初めて死亡フラグを回避できたザコ

「さて、ビチ蜘蛛。なんで俺らを襲ってきたか教えてもらおうか」


ビチ蜘蛛こと、スパイダーマンこと、蜘蛛男が先ほど目を覚ましたので、尋問していた。


動けないように手足はジョウチンが縛っている。


「ビ、ビチ蜘蛛ってなんだお!?おでには『キンタ』っておっ母が付けてくれた名前があるだお!!」



「下ネタかよ」



「し、下ネタじゃないお!いつも兄ちゃんたちは『キンタ負けるな!』とか、『キンタ守って!』とか、良い名前だからみんな『キンタ』って呼んでくれるんだお!」


「『キンタ負けるな!キンタまけるな!金玉蹴るな!』だな」


「ああ。『キンタ守って!キンタまもって!金玉持って!』だよな。なんで金玉持たないといけねぇんだよ」


「ビチ蜘蛛、やっぱ下ネタだよ」


「ググケケ……。バカにしやがって……!」


「バカにしてんのはお前の兄ちゃんだろ。いいからなんで俺らを襲ったのか言いなよ」


「い、言うわけないお……!言ったらエーギル様に怒られてしまうんだお……!」


「エーギルに怒られるって言っちゃってんじゃねぇかよ」


「ひっ……!お、おではそんなこと言ってないお……!」


「ふん。まぁいいや。……で?俺らを捕まえられたらどうするつもりだったの?」


「そ、そんなの知らないお……。ぜ、全部エーギル様が決めるんだお……」


「なんだそれ。じゃあお前は何も知らずに俺たちにケンカ売ってきてたわけか」


「そ、そうだお……」


「その割にはあたしのこと執拗にぐるぐる巻きにしてくれたよなぁ~!?そのうんこ臭ェ口から吐くゲロ糸でよぉ~!!?」


「いや、口悪過ぎだろ!」


ジョウチンがツッコんだところで、何か嫌な気配がした。


「この後の相場ってさ。確実に決まってるよね」


「いわゆるお約束ってやつだよね」


「死亡フラグってやつか」


俺たちは顔を見合わせる。


「じゃあ、あと一息、核心に迫ることを聞けばそれがトリガーになるんじゃない?」


カトリーナが笑顔で言った。


どうやらキンタへの恨みは根深いようだ。


「そうだな。じゃあキンタ。最後に聞く。俺たちの仲間であるメイジーとクロエの行方を知らないか?」


「し、知ら……」


「キンタ。お前はよく頑張ってるぜ。不条理なエーギルの命令もしっかり命張ってやってる。そんな漢気のある野郎は珍しいと、俺は思うぜ」


ジョウチンが適当なことを言う。


「お、お前ら……。うっ……うっ。おでも頑張ってるんだぉ……。わかったお……。お前らになら、話しても良いお……」


俺は真紅の瞳を発動した。




「あの女2人は、エーギ……」




ガギィィィィィィイイイン!!!




ーーーその瞬間、キンタのこめかみ目がけて巨大な黒槍が飛んできた。



俺は真紅の瞳で槍の動きを観察し、金太にブッ刺さる直前に先端を横から蹴ってへし折った。


「う、うわぁぁぁあああ!!!」


あまりに瞬速のため、何が起こったかわからず、キンタは思わず目を閉じて絶叫する。


「蹴れたけど、なんか普通の感覚じゃないな。魔法の槍だったのかな」


俺は着地しながら槍が飛んできた方を見る。


「ってか、このパターンで死ななかったの、あらゆる物語の中でキンタが初めてじゃない?」


カトリーナが感心していると、俺の視線の先に異空間が現れ、禍々しいオーラが溢れ出す。


その中から現れたのは、黒髪の長髪で、女性のようなキレイな顔つきをした長身の男だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ