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チンピラが放つ異世界での能力

(さて、どうするか……)


発見したは良いものの、この後どうするか白鳥の背後に隠れて思案する。


その時、白鳥の横の男が何やら奇声を上げて机の上に乗っかって暴れ始めた。


「ぺぺン!ペペペペペーーーーーンンン!!!」


そして、信者は一斉にそちらを見る。


(今だ……!ここしかねぇ!)


俺は白鳥の首に向かって軽めのデコピンを打ち込む。


「がっ………」


するとそのまま意識を失った。


俺は白鳥をゆっくりとイスから下ろすと、カトリーナの方へゆっくりと進んでいく。


しかしその時、俺のコートの裾がテーブルの脚に引っかかる。


(ぐ……!くっそ……!!早くしないと……!)


クイクイと引っ張るも、完全に引っかかってしまった。


その瞬間、イスに座ってウニを食っていた女が俺のことをじっと見ているのに気づく。


「やべっ!!!」


慌てて走り出そうとする。


ーーーが、それが運の尽き。



ーーーガラガラガッシャーン!!



コートを力づくで引っ張ったせいで横長の巨大なテーブルが俺に向かって倒れてきた。


その勢いで、俺は前のめりに倒れ、そして懐から『魔王の芽』が転がった。




ーーーギョロリ。


その瞬間、魔王の芽が放つ異様な気配に、その場にいた信者すべてが俺を見る。



「ぺ……」



「ぺぺ………」



「ペペペペペーーーーーン!!!」




「やべぇ!!」



奇声と共に次から次へと信者が覆いかぶさってきた。


「ペペペペペーーーーーンンン!!」



「よせ!!!」



俺は覆いかぶさる信者たちから白鳥が潰されないように守る。


「サタン!!!」


カトリーナが叫ぶ。


「ちっ!!バカが……!!」


ジョウチンが俺に向かって走ってきて、何人か信者を引き剥がしていく。


「ジョウチン!俺は良いから、これを持って逃げてくれ!!」


俺は魔王の芽をジョウチンに投げると、逃走を指示した。


「あん!?なんだこの玉!?」


「こいつらが欲しがってる『魔王の芽』!!怪物ウニの主成分の塊!!」


俺がかいつまんで説明した瞬間、ジョウチンが思いっきり顔をしかめた。



「う!!ぐぁああああ!!なんだこれ……!!気持ちわりぃ!!持ってられねぇ!!!」



ジョウチンはキャッチした魔王の芽を空中に放り投げる。


それに向かって飛びつく信者たち。


「バカ!!それ大事なやつなんだぞ!!」


「いや、いつの間に気に入ってんだよ!」


カトリーナが慌ててツッコむ。


そして信者の男がキャッチしようとした瞬間ーーー。



「だからそのキモい玉を、"俺は"触らねぇ」



地面を突き破ってツタが生え、魔王の芽を絡め取った。




「な、なんだあれ!」


「おーーー!ジョウチンの能力か!」


ツタはさらに食堂の出口の方まで伸びていく。


「ルシフェル!ガキンチョ!さっさと走れ!」


ジョウチンは魔王の芽に向かって飛び掛かる信者の首根っこを掴みながら叫んだ。


その声に呼応するように、俺とカトリーナは同時に走り出した。

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