決戦の時 その6
ステータスです。
参考にどうぞ。
ヒカリ
LV 19
HP 577/577
MP 717/717
SP 395/395
攻撃力 221
魔法力 539
物防力 189
魔防力 193
回避力 414
スキル『杖術 LV5』『火属性魔法 LV5』『水属性魔法 LV5』『風属性魔法 LV5』『光属性魔法 LV7』『収納魔法 LV5』『身体強化魔法 LV4』『魔力制御 LV6』『魔力把握 LV6』『鑑定 LV7』
称号 『魔の道を進むもの』『復讐者』
シズク
LV 20
HP 566/566
MP 814/814
SP 367/367
攻撃力 223
魔法力 581
物防力 209
魔防力 276
回避力 332
スキル『杖術 LV4』『火属性魔法 LV8』『水属性魔法 LV7』『風属性魔法 LV8』『身体強化魔法 LV5』『魔力制御 LV6』『魔力把握 LV6』『鑑定 LV8』
称号 『魔の道を進むもの』『復讐者』
さて、オークの大群が見えてきたぞ。
もうどうしようもないよね、これは。切り札のつもりだったけど、今切らないと皆殺しにされそうだし。
ドコドコ……。
心身統合を使うしかないな。
使ってもどうにかなるかはわからないけど。
何せ大群だし。前戦った時の5体とかとは話が違う。
あの時よりも強くなってるから多少は早く倒せるだろうけど、さすがにきつい。
死ぬかもしれないな。
っていうか、なんで戻ってきてんだよ。ギルマス達仕事しろよ。
ドコドコ……、ピタッ。
「は?」
思わず口から言葉が漏れた。
いや、なんでそこで止まった?こっちの覚悟はどうなんの?
まあその方がいいんだけどさ。
おかげで切り札も切らずに済んだし。
でもなんか違くない?
「グルアァァァッ!」
ブラッディ・ベアが大きく吼えた。
それと同時にオークの大群が数体を除いて僕達とは反対を向いた。
なんだなんだ?何してんだ?やばい、意味が分からない。
そう思ったと自覚出来た時、背筋が凍り付くような恐怖に襲われた。
だって、ブラッディ・ベアが僕の想像がつかないことをしようとしているっていうことに他ならないのだから。
これはもう後のことを考えるほど余裕はないのかもしれない。
「……できた。行くよ。」
そこまで考え付いた時、シズクの魔法が完成したようだ。
シズクの頭上には同じくらいの大きさの風の槍と火の槍が浮かんでいた。
「アントン!できたら離れてください!」
ヒカリの声が響いた。
それにアントンは大きく吼えることで答えた。
「はあぁっ!」
アントンがそれから何回かの攻防の後。ブラッディ・ベアの右腕の攻撃を盾でうまく地面に方向を変えた。ブラッディ・ベアの右腕が地面にめり込んだ。そしてその場から大きく飛び退った。
それにしてもすごい飛んだな。
「……万物を燃やす槍。」
シズクの声と同時に先ほどよりも一回り程大きな魔法がブラッディ・ベアに当たり、その場に火柱を作り出した。
そして、それを確認するとすぐに
「……万物を切り裂く槍。」
もう一つの風の槍をそこに打ち込んだ。
それが火柱と接触した瞬間。
ゴオォォ!
火柱の色が変わった。赤から青へと。
そして感じる熱風の熱さもより熱くなった。
それは先ほどよりも明らかに威力が高く、倒しきったと確信できるほどだった。
火柱が立っていた時間も先ほどよりも長く、消えた時には10秒ほどたっていた。
そこには、ブラッディ・ベアが倒れていた。
体中に焦げができていて、ところどころに焼けてなくなってしまっていて、縮んでしまっている。
一人で戦っていたアントンがこちらに戻ってきた。雰囲気から心身統合はもう解いてるな。
「……やったのか?」
「うん、多分。でもまだ生きてるかもしれない。
まだ確認できていないスキルが二つあったし。」
「ふう。さすがにもう動けないよ。
あんな大きな魔法を3回も撃つとかやばいよ。」
シズクも心身統合を解除できたみたいだけど、杖を地面について何とか立ててるって感じだな。
まあ、あんなに大きい魔法を何回も撃ったら当然か。
「あとは倒しきれたかどうか確認してオークをどうにかしたら帰りますよ。
でもせっかく準備していた支援魔法を使えませんでした。」
「まあ、とりあえずアレをアイテム袋にしまっちゃおうか。」
ふう、どうにかなったみたいだね。
でも、結局ブラッディ・ベアの作戦って何だったんだろ?
どうしてオークの大群をこちらに呼び寄せたんだろ?
チラッとオークの方を見るとまだ先ほどのまま動いていない。
もしかして何かを待ち構えている?
でもそれならいったい何を?
待ち構えてるとしたら冒険者たちか?
うん?
動いていない?
っていうことは……。
「ちょっと待ってて!」
「ん?おお。」
ブラッディ・ベアの方にダッシュする。
まだブラッディ・ベアの命令が続いているってことだよね。
じゃあ、まだ生きてるんじゃないか?
ブラッディ・ベアが倒れていたところにたどり着いた。
そこには恐ろしい速さで回復していくブラッディ・ベアの姿があった。
焼け焦げて小さくなっていた体がみるみる膨張していき、真っ黒になっていた体毛は赤く戻っていく。
止めを刺さなくちゃ。
今すぐに剣こいつの首を取らないとまたすぐにさっきみたいに動き出すことは簡単に想像できた。
即座に剣を振り上げてその首に向かって振り下ろした。
でもその剣が首に当たることはなかった。
ドンッ!
という大きな音とともにまだ完全に回復していないのにもかかわらずブラッディ・ベアが飛び上がった。
そして、その方向には、……一人の男がいた。
「帰ってきたか!さすが私のブラッディ・ベアだ!
あのなかでよく生き延びた!」
さすがにさっきのシズクの魔法で意識を取り戻したのか、再び喚きだす。
「さあ、さっさとあいつらを殺すんだ!
行け!ブラッディ・ベア!」
ブラッディ・ベアはその男の言葉に対し、右手のパンチで応じた。
ドシュッ!
ブラッディ・ベアのパンチを顔面に、しかもノーガードで受けた男はとてつもない勢いで後方に吹き飛ばされた。
……あれはもう首の角度的に生きていないだろうな。
でもどうしてあいつを攻撃できたんだ?
使役できて、命令も多少聞かせることができるなら自分を攻撃しないように命令するのは当然じゃない?
その答えはブラッディ・ベアがこちらを振り返ったことで得られた。
「グルアァァァッ!!」
その首にはもう首輪のようなものがついていなかった。
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