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人と神様の国取り合戦  作者: きりきりきりたんぽ
称号『復讐者』
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便利な魔道具

魔道具の効果を変えました。

幸運のしおり


使用後に消滅する。

 ……相当追い込まれてるんだろうな。

 監禁されていた状態からいきなり商会長になっただけでも大変だっただろうに、妹たちのことまで考えなくちゃいけなくなったんだから。

 一人称も私から僕に代わっていたし、体格もガリガリでさっき気づいたけど目の下のクマもすごいことになってる。髪の毛は……大丈夫そうか。青い髪はふさふさだ。


「俺としては、大丈夫なんだが3人はどうだ?」


「私は大丈夫だよ。魔法の話とかしたいし。」


「私も大丈夫です。」


「僕も大丈夫だよ。Dランクに上がってきたら、一緒に討伐依頼に行きたいし。」


 僕達が迷いなく答えたのを聞いて、エドガーさんは目の端に涙をためながら、


「…ありがとう、っ、ありがとう。」


と嗚咽を漏らしながら、言葉を繰り返した。


「そろそろ二人が戻ってくるのでは?これを使ってください。」


 ヒカリがエドガーさんにポケットから出したハンカチを手渡した。


「っ!そうか、もう、そろそろ、帰ってくるな。」


 涙をハンカチで拭くと、大きく深呼吸した。

するともうそこには、妹たちと仕事に挟まれて潰れそうになっていた兄の姿はなく、街で一番大きい商会の商会長として毅然とした男の顔があった。


「すまない、助かった。情けない姿は妹たちには見せられないからな。

これは洗って返したほうがいいか?そうならば、明日にでも孤児院に届けさせるが。」


「いえ、気にしないでください。そのままで大丈夫です。」


 ヒカリがエドガーからハンカチを返してもらったタイミングで、アリスとアリスよりも一回りくらい大きい秘書みたいな女性がカートのようなものを押して部屋の中に入ってきた。


「兄さん、持ってきましたよ。」


「こら、兄さんではなく商会長でしょう。」


「ここはほとんど身内だけになりそうだからな、オリビアも気にしないで大丈夫だ。

それと一応自己紹介をしておいてくれ。」


と、エドガーさんが秘書みたいな女性に勧める。…オリビアさんなんだろうな。


「はい。


 私の名前はオリビアです。アリスの姉で、現商会長の妹です。現在は商会長の秘書として働いています。

 冒険者ランクはCランクです。よろしくお願いします。


 それとレオさん、突然襲ったりして申し訳ありませんでした。何か困ったことがあったらいつでも言ってください。必ず力になりますので。」


 僕達に頭を下げてくる。アリスとおそろいの金髪が短いながらもこちらに向く。

そして、……、なるほど着瘦せするタイプの人でしたか。

 やばい、目のやり場に困る。


「っ!頭を上げてください。早く!本当に!」

 

 ヒカリの焦った声が聞こえる。

よくやった!ナイスだ!

 多分アントンも同じ状態だったはず。


「え?わ、わかりました。」


 頭を上げると僕達もふう、と一息。


「オリビア、あんまり刺激してやるな。まだ相手は子供だぞ。」


「え?兄さんどういうことですか?よくわからないんですが。」


「あとで、鏡に向かって同じことをしてみればわかるさ。

 な?まったく自分が女性だってことを意識できていないだろ?お嬢さん方、時間があったら是非オリビアと買い物にでも行ってやってほしい。」


「急務ですね。近いうちに行きましょう。」


「そうだね。その意識のままで街に出たら、いろんな意味でやばいよ。」


「え?え?どういうことですか?」


 最後までオリビアさんだけわかっていなかった。

アリスは、……こちらをにらんでいたから気づいてるでしょ、多分。




「さて、で渡したい物っていうやつがまずはこれだ。」


 カートの中から、何かお守りのようなものを取り出した。

とりあえず鑑定してみるか。


名称 お守り

所有者 ーー

種類 魔道具


耐久値 50

攻撃力 0

効果 HPが0になったとき、HPを四分の一回復する。

   また使用後はこの効果は失われ、消滅する。


「これはお守りだな。って言ってもただのお守りではない。

HPが0になったら普通は死んでしまうが、これを持っていたら死なないでHPが四分の一回復する。

Ⅾランク以上の冒険者はたいてい持っているな。」


「レオ、あってるか?」


「うん、そんな感じに書いてあるよ。」


「うん?なんで、わかるんだ?鑑定でも持ってるのか?」


 エドガーさんが聞いてくる。まあ、おかしいもんね。


「そうだよ。鑑定のスキルを最近獲得できたんだ。」


「そうか。…うちで働く気はないか?」


「ないかな。」


「即答か。まあ、仕方がない。気が変わったらいつでも言ってくれ。


 で、これを皆さんに一つずつ渡そう。」


「いいんですか?このアイテム結構高かったはずですが。」


「気にしないでほしい。これはお詫びと祝いの気持ちなんだ。」


「わ、わかりました。」


 僕達は、お守りを手に入れた。


「次に、このアイテム袋というものだ。」


 今度は普通の袋のようなものを取り出した。

鑑定、鑑定~。


名称 アイテム袋 LV7

所有者 ーー

名称 魔道具


耐久値 1000

攻撃力 0


効果 見た目以上にたくさん入る魔法の袋。およそ馬車2台分入る。


「これは、ってレオ君にはもうわかってるか。じゃあ説明は軽く。

収納魔法の魔道具バージョンだと思ってくれ。上限はだいたい馬車2台分だって言われてる。」



「そして、これが最後だな。」


 エドガーさんは、紙を3枚取り出した。

なになに~?


名称 スキル獲得の神紙 鑑定

所有者 ーー

名称 魔道具


耐久値 ∞

攻撃力 0


効果 スキルを獲得できる神の紙。所有者は鑑定のスキルを得られる。

   所有者が決まり、スキルを獲得したときこのアイテムは消滅する。


「はあー!?何だそれ!?」

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