表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/125

Dランク冒険者の常識 その1

 昼ごはんを食べた後、先生に言われた通りに学校に向かった。


「そういえば、ステータスって隠したりする?」


「そうだな、先生の話にもよるんじゃないか?先生も多分俺たちのステータス知ってるはずだからな、隠すべきなら教えてくれるだろ。」


「まあ、そうか。」




「さっきぶりですね、四人とも。きちんと昼ご飯を食べましたか?」


「ちゃんと食べてきたよ。」


「それはいいことです。食べられるときに食べておくことは冒険者になっても重要です。さて、今回4人を呼んだのはもうわかっているでしょうが、一つ目は冒険者カードに関することです。もう一つ、Dランクに上がったので、魔物討伐を受けられるようになりますが、その時の注意点です。」


「カッコがついているスキルとか称号の話ですか?」


「そうです。最後に質問を受け付けるので今は説明を聞いてください。

 基本的にHPは生命力を表していて、0になったら死んでしまいます。そしてMPが魔力量。多いほうがたくさん魔法を撃てます。最後にSPは簡単に言うとスタミナです。体を動かすと減っていきます。0になったら動きが著しく悪くなります。これらはどれであっても0になったら死に直結するので、カードを見ないでも把握できるようになるといいですね。


 次に、攻撃力は剣や槍、弓などでの物理攻撃をした時の最高値になっています。魔法力は属性は問わず、魔法攻撃をした時の最高値です。物防力は物理攻撃に対する防御力です。魔防力も同じく、魔法攻撃に対する防御力です。回避力は高ければ高いほど敵の攻撃を回避できます。


 最後に、スキルと称号についてです。スキルはLVが1から10まであって、レベルがだいたいの到達度になっています。称号は持っているだけで、特別な効果をもたらしてくれるものです。基本的に称号は消えたりしません。


 説明は、以上です。何か質問はありますか?」


うん、たくさんあるけど、まずは、


「どうして、僕達はDランクスタート何ですか?」


 アントンが質問した。

だよね。最初はEランクからスタートだって聞いてたし。


「ステータス的にも大丈夫だったからですね。あと、普通のEランク冒険者以上の街中での依頼をこなしていたからです。4人が毎日のように、街の中で雑用をこなしていたのでね。」


 なるほど、確かに毎日のように雑用はこなしていたね。でも、どうしてそれを先生が知っているんだろう?


「なんでカッコがついているものがあるんですか?」


 そんなことを考えていたら、アントンがほかの質問をもうしていた。まあ、確かに、どうしてカッコが()()()()あるのか。全部の所についていてもおかしくないのにどうして、ここだけについているのかがわからない。


「それは、隠せるようにするためです。他人や魔物のステータスを見ることができるスキルがあって、そのスキルの前では基本的にすべてのステータスを隠すことができません。でも部分的であれば隠しきることができることが多いです。カッコがついているのは隠しているものです。それでも、スキルレベルによっては隠しきれないことがありますが…。」


「隠せるものは変えられますか?」


「はい、冒険者ギルドにもっていけば変えることができます。」


 じゃあ次に、冒険者カードを見ないでもHPとSPを把握する方法だな。MPは魔力把握で何となくわかるようになったけど、HPとSPはわからないな。


「ほかに何かありますか?」


「じゃあ、HPとSPをカードを見なくても把握出来る方法を教えてほしいです。」


「ああ、それですか。それはいくつか方法があります。一つは皆さんが持っている魔力把握と同じ要領でHPとSPを把握するスキルを獲得することです。二つ目は先ほど話したスキルで自分のステータスを見るという方法です。まあ、どちらも上位ランクの冒険者は持っていることが多いですね。」


「そのスキルを獲得する方法を教えてもらえますか?」


「それは、まだわかっていないので、教えることはできませんね。」


「そうですか…。」


 マジか、

じゃあ次に称号の効果とかか。『復讐者』って言うのは何となく想像つくけど、、、


「称号の効果って何ですか?」


「称号の効果がはっきりわかっているものは少ないです。例えば、ほとんどの冒険者が持っている『~の道を進むもの』という称号はさっぱりわかっていません。皆さんが持っている『復讐者』も例外ではありません。復讐対象に対して攻撃力が増加することと、受けるダメージが軽減されることがあるということくらいでしょうか。」


 なるほど。まだよくわかっていないなら、検証する必要があるな。それと最後に


「ステータスを隠す必要ってありますか?同年代よりかなり高いような感じがしたんですが。」


「そうですね。ステータスを隠す必要はないですね。だいたいDランクで中位から上位といったところなので。ただ、スキルは隠したほうがいいと思います。スキルの数がかなり多いので、変な風に目立ってしまうかもしれないですね。」


 スキルの数は多いほうなのか。比べる対象がいないからよくわからないな。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ