氷の大魔法使いの時計探しの探検
登場人物
・クリス
ゆきがずっとふっているまちの少年。
・メリー
ゆきがずっとふっているまちの少女。
・まほうつかい
氷の大魔法使い。
氷でお城をたてたり、お城よりも大きな雪だるまを作れる。
・クマ
洞窟にすむ怖いクマさん。
夏でも冬でもずっと雪が振っている街があります。
その街にクリスとメリーというふたりのこどもがいました。
ふたりはなかよしで、いつもいっしょにあそんでいます。
ある日のことです。
ふたりで街をあるいていると、困った顔をしたおねえさんをみつけました。
ふたりは気になっておねえさんに話しかけました。
話を聞くとおねえさんはスゴいまほうつかいらしいです。
しかし旅の途中でだいじな時計を落してしまいました。
しかも隣の街にだいじな用事があるので探す時間がないみたいです。
落としてしまったことが悲しいのか、まほうつかいはスゴく落ち込んでいます。
ふたりは落ち込んでいるまほうつかいをみて、時計をみつけようと決めました。
それを聞いたまほうつかいは大喜びです。
まほうつかいはふたりに、失くした時計は氷のような水色だということを教えました。
そして雪で一面真っ白の平原か、綺麗な湖がある洞窟のどちらかに落としたということも教えてくれました。
そしてまほうつかいはクリスとメリーに4つのまほうの道具を渡しました。
使うと助けてくるユキダルマをつくる、まほうの杖
着ると透明になって見えなくなる、不思議なマント
乗ると空を飛ぶ、凄いそり
そりでも入る、不思議なカバン
どれもスゴいまほうの道具ですが、杖とマントは一回しか使えないから必要な時に使うように言われました。
そしてまほうつかいは夕方にはここに戻ると言って去りました。
さっそくふたりは空飛ぶそりに乗って、平原に行きました。
平原に着くとまほうつかいの言っていたとおり、雪で地面が真っ白です。
しかし、これは困ったものです。
雪で地面が見えないため、探してもなかなか見つかりません。
そこで探すのを手伝ってもらおうとメリーがまほうの杖を使います。
するとなんということでしょう!
地面を隠していた雪がたくさんの雪だるまになったではありませんか。
これにはふたりもビックリしました。
雪だるまに時計探しを手伝ってもらいました。
雪がなくなり、探してくれる仲間が増えたのですぐに平原を探し終わりました。
しかし、水色の時計はみつかりませんでした。
今度は空を飛ぶそりに乗って洞窟に行くことにしました。
洞窟の中には綺麗な湖がありますが、中には怖いクマがいるとも言われています。
そこでふたりは透明になるマントを着ました。
すると、ビックリ!
なんとクリスもメリーも見えなくなりました。
そして、ふたりで洞窟に入りました。
少し歩いていくと湖が見えました。
ふたりで探してみるとキラキラ光るものをみつけました。
近づいてみると、それは氷のような水色の時計でした。
まほうつかいが言っていた時計と同じです。
ふたりは喜んで戻ろうとしたとき、入り口からドシンドシンと大きな足音が聞こえてきました。
なんだろうと入り口を見ると大きくて怖いクマが入ってくるのが見えました。
ふたりは怖くて震えるしかありませんでした。
しかしクマにはマントを着たふたりは見えていないようで、そのまま湖の方へ向かいました。
どうやらクマは湖の水を飲みにきたみたいです。
ふたりはクマに見つからないようにそっと洞窟から出ていきました。
ふたりはまほうつかいの時計を見つけたので、洞窟から出るとそりに乗って街に向かって飛びました。
街に戻っていると、平原でまほうの杖でつくった雪だるまたちが手を振っているのが見えました。
ふたりは笑って雪だるまたちに手を振り返しました。
街に着いたときには夕方になっていました。
まほうつかいが戻っているはずです。
ふたりはそりをカバンにしまい、まほうつかいと出会った場所に走っていきました。
まほうつかいと会った場所に着くと、そこではまほうつかいがふたりを待っていました。
クリスとメリーはまほうつかいにみつけた時計を渡しました。
まほうつかいはものすごく喜びました。
まほうつかいはお礼をしたいと言いました。
クリスとメリーはまほうつかいのまほうを見てみたいとお願いをしました。
まほうつかいは喜んでお願いを叶えることにしました。
まほうつかいはふたりをつれて、時計を探しに行った平原に行きました。
帰りに手を振っていた雪だるまはもう動いていません。
まほうつかいが指を鳴らせると止まっていた雪だるまがまた動き始めました。
さらに氷でたくさんの楽器を作り出しました。
雪だるまたちが楽器を持つと演奏を始めました。
雪だるまたちのオーケストラの始まりです。
まほうつかいはふたりをつれて、空へ飛びました。
ふたりが空から下をみると、なんと大きな氷の城ができています。
これもまほうつかいのまほうです。
ふたりはたくさんのまほうと雪だるまたちのオーケストラに大喜びしました。
楽しい時間は早く終わり、クリスとメリーはいつの間にか街に戻っていました。
しかし、まほうつかいはどこにもいません。
でもふたりはすぐ近くにいると思い、大声でさけびました。
「「ありがとうー!たのしかったよー!」」
めでたしめでたし
童話は初めて書きましたが、喜んでいただけると幸いです。
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