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第34話:期末

短めです


「終わったー!」


僕は開放感たっぷりにう〜んと伸びをした。

見れば教室のあちこちで同じようにしている生徒多数。


本日、期末テストの全日程が終了して後は夏休みを待つばかりとなればこうなるのも仕方がないよね、うん。


「誠一、お疲れ様。手ごたえあったの?」


詩遠が近づいてきてそう聞いてきた。


今回も詩遠先生にはお世話になりました。

何日か前からずっとつきっきりで勉強見てもらいましたとも。

ノートはすごく分かりやすくまとめられてて(表紙に誠一用って書いてあった)ものすごく助かった。

でも、でも……!


僕はばたりと机に突っ伏した。


「……テストが終わったというのには色々と意味があってね?」


「駄目だったんだ」


ぐさっ(心に何かが刺さる音)。


「はっきり言わないで! ……赤点は免れたとは思うけど」


僕なりに頑張ったんだけどなあ……やっぱり付け焼刃じゃうまくいかないのか。

前回は一夜漬けで何とかなったからいけると思ったんだけどなぁ。


はっ、いかんいかん! こんなことでくよくよしてちゃ夏休みを楽しめないよ!


「そ、そんなことよりこれからのことを考えよう! 夏休みはすぐそこだしね!」


夏休みになったら何しよっかな?

家でごろごろしてもいいし、どこかに遊びに行ってもいいかも。

プールとか海とか山とか……色んなところにいけるといいなぁ。

わくわくわくわく……よし、いい感じに盛り上がってきた。


「追試や補習に引っかからなければすぐそこだね」


ぐさぐさっ(心に色んなものが刺さる音)。


「……しくしくしく」


「あ、また倒れた」


そうなんだよねえ……うちの学校って赤点とる人あんまりいないから赤点以外の人でも補習対象になったりするんだよねぇ……。

というか詩遠……なぜか今日は言葉が切れ味抜群な気がするのは気のせい?

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