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第19話:夢の生活? そのよん

僕らは、今日の夕ご飯の買い物に来ていた。

ちなみにお金は昨日の時点で詩遠のおばさんにいただいています。


「さあて、やってきました商店街。これから僕たちの前に一体どんな障害が待っているのか……それは誰にもわからない」


「んー……」


あれ? いつもだったらこの辺で切れのいい……とは言えないけど突っ込みが入るはずなんだけど。


詩遠の顔を覗き込んでみると、とても眠たそうにしていた。

うーん、昨日の夜、親がいないからって夜更かしでもしたのかな?

もう、親に気兼ねしなくていいからってはしゃいじゃって、しょうがないなあ詩遠は。


「詩遠〜、商店街に着いたよ〜」


「んー……」


「詩遠〜、起きてる〜?」


「んー……」


「詩遠〜、商店街の向こうからアメリカザリガニが大挙してやってきて、商店街の人たちを襲ってるよ〜」


「んー……」


だめだこりゃ、ほぼ寝てますな。

というか何故アメリカザリガニ? 何となく口を突いて出てきたんだけど。

……まあいいかどうでも。それより詩遠だ。

このまま買い物に行くわけにも行かないし、さてどうしたもんかな。

……そういえば入り口のすぐ近くに公園があったっけ?

そこで一休みさせよう、詩遠の目が覚めるまで。


「ほら詩遠、こっちだよ」


「ん〜……」


僕は詩遠の手を引いて公園に入って詩遠をベンチに座らせ、僕も隣に座った。


ん〜、さてと、詩遠が十分に寝るまで、ぼうっとしてますか。


…………あ〜、陽射しがぬくい〜。

公園に来たのは正解だったね。


しばらくぼうっとしていると、詩遠が僕の方にもたれかかってきた。

体勢的にきつかったのでもぞもぞしていると、そのまま詩遠は倒れこんで僕の足を枕にしてしまった。俗に言う膝枕ってやつだね。


詩遠、なんの夢見てるのか知らないけどとても幸せそうな寝顔をしてる。

この寝顔が見れてちょっと役得、かな?


僕は、見ているこっちまで幸せになってくる寝顔を飽きずにいつまでも眺め続けていた。



つづきます

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