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超演技派大女優。

作者: 七瀬





私は、【演技派大女優よ!】

私は、どんな男でも落とせない男なんかいないの。


この私の名演技に、誰もが引っかかるのよ!

___女の涙は、男心にグサッとくるらしい。




___以前、私が落とそうと思っていた男は?

一代で大手企業に上り詰めた社長の息子でボンボン。


歳も、40代前半で親のお金で今までまともに働いた事もないし!

従業員には、ワガママ放題、好き放題に言っていたらしいのよ。

自分より年上の人には、自分の立場を利用してパワハラをして

若い女性社員にはセクハラをする! 職場では相当、嫌われていた

らしいけど、本人は気にもしていなかったみたい。



・・・ただね? この男は、女の子を好きになる事がないらしく。

遊ぶだけの一夜限りの関係を持つ女の子達が山ほどいたらしいわ!



___相手の女の子を傷つけようがお構いなしなのよ!


・・・こういう男って?

ただ単に、親の愛情を受けてなかったんじゃないかしら?


___特に、母親のね!

この男の母親は、外で浮気をしてそのまま幼い彼を置いて家を出て

いったらしいわ!



・・・それからというもの、女性を信じないみたいなのよ!





___そんな彼の心を私が溶かしてあげようと思うの。



私は、偶然を装い彼に近づいたわ!


『___あら? ごめんなさい! 大丈夫ですか?』


私は、彼好みの女に変身して彼の前に、、、案の定、彼は私を見るなり

口説いてきたのよ。


『___あぁ! なんて美しい! これも! 【縁】です! 良ければ?

僕とLINE交換をしてもらえませんか?』

『___えぇ!?』

『___また、君に会いたい! お願いします!!!』

『・・・分かりました。』

『___ありがとう!』






___早速、彼とLINE交換をして数分後には彼からLINEがきたわ!


『___今度の日曜日はお暇ですか? 僕とお食事でも行きませんか?』

『___えぇ!?』

『とっても、ステキなところなんですよ。君に似合う場所です。』

『___えぇ! 分かりました。』

『じゃあ! 楽しみに待っていますね!』

『___ははい。』




___こんな風に、彼と会う約束をしたのよ。






・・・約束の日曜日。

___彼と待ち合わせをした場所に行ったら?

彼は、私をステキなお店に連れててくれたの。


しかも!? 中に入ると?

VIP扱いで、個室の部屋に通されたわ!


『___なんて美しいんだ! 僕と結婚前提に付き合ってくれませんか?』

『あら? まだ、あなたの事を私は何も知らないのよ。』

『___そうだね! でも、付き合ってから僕の事を知っていけばいい

じゃないかな?』

『___ダメよ! 私は慎重なタイプだから、そう簡単に彼氏を作らない

ようにしているの!』

『___そんなところも、魅力的だよ! 僕はどんどん君にハマっていく!

今日は、もう一つ君をいいところに連れててあげたいんだ! 勿論行くだろう?』

『___ごめんなさい、この後、、、予定があるのよ。』

『___そんなの断れよ! 僕と一緒にいるんだから!』

『あなたって? そんなに子供っぽい事を言う人なの。残念だわ!』

『・・・・・・い、いや? じゃあ、今日はこの後、送るよ! 気を付けて

帰るんだよ!』

『___えぇ! ありがとう。』

『・・・・・・あぁ!』





___彼が私に言われて、大人の男性ひとを演じたのは直ぐに分かったわ!

彼の、横暴で子供みたいにワガママなところも調べが付いているしね!


___年齢の割に、中身は幼い!

なんでも、親から与えてもらったからそうなったのよ!

だから! 私が彼の“それ”を全て奪うわ!


___彼には、反省してもらわないとね。





___3ヶ月後。

私は、彼の心を完全に開いたわ!


そして、私は彼の“それ”を全て奪って消えたのよ!



___それって?

何か知りたいでしょ! 【お金】よ!


根こそぎ、何もかも私の名演技で彼は全て私に渡してくれたわ!

最後に彼が私に言った言葉が忘れられないけどね。


『___お金なら、全部君にあげるよ! だから、僕の傍にいてほしい!』



真剣な顔で、私の目をじっと見つめながらそう言ったわ!

___流石に、私も情が移りそうだったけど?

 


彼には、反省して欲しいのよ。

だって! 私の親友が彼のお父さんが働いている会社で働いていてね。

彼女は社長のパワハラとセクハラで、人生めちくちゃにされたのよ!


____本当は、“それ”が目的だったわ!

そんなの! 絶対に許せないでしょ!!!


【___だから、私も社長の息子である彼を許さないのよ!!!】





最後までお読みいただきありがとうございます。

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