表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
堕賢者日記  作者: 里見レイ
10/27

難儀な性格なのかもしれない

考察回ですかね。

 昼食後、ひょんなことから母とこんな話をした。

 要約すると。私の父は拘る部分が少ないがその一つ一つが強いということ。それ故に、色んな部分に小さなこだわりを持っている母とは口げんかが絶えないと。

 私は、その話を聞き「父は、多分私と同じタイプ。拘らない部分の欲求を0にする代わりに、少ないけど100の欲求を譲って貰おうとしている」と話した。

 すると母は「10個の欲求のあるママと3個欲求のあるパパをどう平等にするか」みたいな話になった。確かに、父は3つある欲求全てを叶えて貰おうとしているのに対し母は半分ほどしか叶えられない。

 不平等にも考え方によるが、それもそうだ。人間関係を円滑に進める方法は人それぞれ。互いの主張をどれだけ尊重できるか。課題である。


 そうこう話している間に、私の性格の話題になった。


「レイは、すごい心が広いよね。大抵のことは『あ~いいよいいよ』だし」


 まあ、確かに。私は父以上に拘る範囲が狭い。それ以外の部分は人以上に受け入れる。しかし、それには大きな前提があった。私自身の精神状態だ。

 例えば、帰宅途中に電車が人身事故で立ち往生したとする。読む本が残っており、尚且つ急いで帰宅する場面でなければ私は「あ~読書タイム前倒しだな~」と一切何も気にしない。

 しかし、空腹具合が酷かったり疲れが凄い日は足をトントン鳴らしながら怒りの表情を一切隠さないほどだ。世間の普通と比べると、上限値と下限値の差が大きいとお分かりだろう。

 仕事先の事務員さんからも「里見さんって普段は穏やかですけど、それなりの頻度で殺気出しますよね」と言われる。当然、人間関係を構築する上で不利になる。


 普段は穏やかに過ごしたい。されど、思わぬところで精神が乱れてしまう。未熟と言えばそれまでだが、自分でも難儀な性格だと思ってしまった。

 恐らく、長い付き合いでないと私のこの性格は理解されない。

 

 母が私を褒める意味で言った言葉だとは理解している。しかし、これに甘えて「自分は心広いよね」と慢心してはいけない。だから、もう一度言う。


 私は、人間関係を構築する上で難儀な性格をしている。

考えてます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ