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堕賢者日記  作者: 里見レイ
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堕賢者、ハンバーグを食す。

気まぐれな作品です。

 我は堕賢者、里見レイ。俗世に埋もれた隠者なり。

 近日、我はあるものに飢えている。

 まあ、簡単な話だ。近日の生活に足りなかったものである。

 そう、ハンバーグだ!!!


 我があばら家に控えし調味料。めんつゆ、しょうゆ、油、お茶漬けのもと、味付けのり......

 これで生成できる食事とは、全て和食なり。

 和食自体に不満があるわけではない。ただ、 

         たまには洋食も......

と思っただけである。


 しかし我に洋食を、しかも我が舌を満足させる洋食など、できやしない。

 今までずっと和食しか生成してこなかったわけだからな。近日中に修業が必要だ。


 では、今の飢えはどうやって解消しよう?是非もなし、店に行くか。


 さて、電子世界を調べたところ、ハンバーグが売りの店がある。値段も手ごろで、隠者にも簡単に手の届く額だ。我があばら家からも適度な距離にある。申し分あるまい。


 では、行くとしよう。いざ、ガ○トへ!!!


 時は、十二時三十分。俗世の一般民もこのガス○に集まっている頃合いとなっている。

 うむ、我は待たされるのだろうか?そう考えながら、戸を開ける。


 おや、意外にすいているではないか。しかも、座席選択の自由を与えられたではないか!

 これは幸先がいい。あまりにも喧騒に満ちていては、落ち着いて食を楽しめぬからな。


 さて、窓に近い席を取り、品書きに目を通す。

 ほう、今は肉の祭りをやっており、質と量の揃った品が書いてあるではないか。

 しかも、量を二倍にすることができて値段はたかだか五割弱増し。

 これに乗らない手はないな。よし、注文だ。


 ビーフ100%肉汁ハンバーグス○ーキ、ダブルで!!!


 さてさて、注文の品が届く前に、やっておかなければならないことが有る。


 まず、喉を潤しておかねば。湯呑に水をたっぷり注ぎ、まず一杯。

 ここまで歩いてきた労力をここで回復させる。


 次に、お手洗いに行っておくとしよう。

 食事中に行きたくなってしまっては、興ざめだからな。


 さて、あとは再び湯呑一杯の水でのどを潤し、もう一杯湯呑に入れて待機させる。

 のどの渇きと空腹は、認識において相互に影響しあっている。ただ喉が渇いただけなのに、空腹だと体が認知してしまうことは人間誰にでもあり得ることなのだ。

 我は、その現象の発生を事前に抑えるのだ。


 よし、準備は万端。あとは、エヴァン○リオンの主人公の父親氏のように手を前に組み、時を待つのみ。


 おや、注文の品が届いたぞ。うむ、おいしそうだ。

 さて、何で食べるべきか?

 少々考え我が手に取ったのは、箸である。

 洋食に箸とは不釣り合いであろうか。否。食とは見た目よりも食べ方だ。


 箸は、一つでフォークとナイフの機能を兼ねており、両手を使う必要がなくなる。

 つまり、食事にゆとりができるということだ。落ち着いた食事は、使いやすい食器を使うまで、見栄など下らぬ雑事にすぎぬ。


 さてと、いただきます。

 黙々と、箸を使ってハンバーグを食す我。

 うむ、熱すぎない。これなら一気に食べられそうだ。

 名探偵コ○ンの外伝にて、カレーは食べ終わるまで水を飲まないっと言っていた。

 我もその流儀に倣うとしよう。ハンバーグにも通ずるはずだ。


 数分後......ごちそうさま。

 ソースも含めて完食した我。うむ、美味だった。

 控えさせておいた湯呑の水を一気に喉に流し込み、火照った体を冷ます。

 ふう、満足。あばら家に帰るとしよう。あ、帰り際に洋食用の調味料でも買うか。


 さてと、お会計。

 1187円。小銭は足りるだろうか?財布を確認。

 うう、レシートばかりで人目での把握は不可能だ。

 是非もなし、全て出してみるとしよう。

 えーと、百円玉一枚。五十円玉一枚。十円玉一枚。むむ、足りぬか?

 いや待て。五円玉が二枚。さらに、一円玉はちょうど八枚ではないか!

 よーし!これなら......

 

       足りない!これで小銭入れは空ではないか!!!

 

 是非に及ばず。千円札をもう一枚出すとしよう。

 ちょうどよいと考えた小銭が一枚足りない時ほど、悔しいことは他になし。


 少々肩を落としつつ、我は店を出るのであった。

他にも色々な出来事会ったんですが、文が長くなると思い割愛しました。

私に、考えてほしい話題があれば、ぜひコメントを。

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