新しい学校生活が怖いけど…楽しみなんだな〜
暑い!!!!
日光の日差しが痛い今日7月上旬。
季節外れの転校生として俺はこの地(学校)に降り立った。
キーンコーンカーンコーン…
まるで迷路のような空間をさまよっていると一つ結びの髪を揺らした案内人と見られる女が笑顔でこちらに向かってきた。
「貴様…何者だ!」
「あらぁ〜、もしかして亮介くん?」
「そんな奴は知らねぇ!それより2年3組というのはどこにある!」
「あらぁ〜、やっぱり亮介くんね!!ついてきて!」
言われるがままついていくと目的地に到着した。
案内人は 私が担任の竹森綾音です と言った。
あぁ、こいつは担任とかいう名の支配人だったのか…
「亮介くん、今日はまず自己紹介をしてね!」
これは俺にとって大きなトラウマであった…
遡ること1年とちょっと前、クラスが決まった次の日である。
「今日はお互いのことをよく知るために自己紹介をしてもらいます!」
旧支配人(担任)はそう言った。
別に自己紹介が嫌いとかそういうんじゃなかったんだ。
「次は樋樫亮介くんー」
教卓の前に立ち、深呼吸をして堂々とした顔で自己紹介を始めた。
「我が名は 幾何学的伝説 、この世界では樋樫亮介だ!」
この瞬間、空気が一気に滞ったのを俺は恐らく一生忘れられない。
それからというもの…クラスの女子は引いていたし男子は関わらないでくれと顔に書いてあるようだった。この時の視線は今日の強い日差しよりもはるかに痛かった。
誰かに話しかければ次の日には必ずと言っていいほど机に 話しかけんな!お前の居場所はここにはねぇよ。 などといった落書きがされている。
旧支配人(担任)も俺を嫌っていたようで机の落書きが消えない時は俺ん家に支払いを請求してきた。
そんなこともあり、家庭内でも俺は居場所が無くなりつつあった。
そんな悪質ないじめが1年続きさすがの俺も耐え難くなった。まぁ、別に正直学校で居場所がないのはどうでもよかった。家庭内で居場所がないのが辛かったのである。
そしてやっと今日ここ(新しい学校)に来れたのだ。
どうせまた俺を理解してくれる同士はいないんだろうなぁ…と思っていた。最初から期待をすると期待が外れた時に大変心が痛むからだ。
竹森支配官、俺は新たな扉を開けるぞ…
「頑張って!!!!」
笑顔でそう言われ俺はついにドアを……
開けた!!!!!!!!
-新生活が始まるのだ…!-
これから樋樫亮介の学校生活が始まります!!!!
読んでくださって方、ありがとうございます!