襲撃
更新遅れてすみません(o´・ω・`o)
前回の読み返して読みにくかったので出来るだけ読みやすい様にしました。
これからもよろしくお願いしますm(._.)m
聞こえてくる声で目が覚める、昨日の事を思い出して気分が悪くなる。
聞こえてくる声、この声はお父さんとお母さんの声、多分おらの事を話してるんだろうな、と思いながら耳を傾ける。
「お父さんどうしましょう…」
「俺だって分からないさ…」
うん、思った通りおらの事だ、産まれて一日で喋るのはおかしい事なのか?
「ウギャー ウギャー」
小さい緑色が泣き出した、それと同時に悪臭がおらを襲い飛び起きる。
ガタッと音がしてお母さんが立ち上がる
「お、起きてたのおはよう」
「おは…ようございます」
様子を窺う様に挨拶を交わす、一分程の静寂を破り険しい顔をしてお父さんが喋る。
「お前は何故喋れるのか教えてくれないか」
「お父さんやお母さんの会話を聞いていて覚えました」
「それはおかしい、いや、お前は俺達が言ってることが理か…わかるのか?」
「お父さんやお母さんが話してることも昨日来ていた杖を持っていた緑色の言ってたこともわかります」
「お父さんやっぱりこの子はすて…」
「今は静かにしていろ」
お母さんが言い終わる前にお父さんが威圧するようにお母さんに言う。数秒の沈黙の後「わかったわ」とだけ言い残しお母さんは家の外に出ていく。
「すまんな色々あって混乱しているんだ」
「…それはおらの事ででしょうか」
「それも…分かっているのか…」
そう言いお父さんの顔は更に険しくなる。
「お前はゴブ…俺達の子なのか?」
「おらはそう思っていますおらはお父さんに三人目と言われていました」
「そう……だな」
そんな会話をしているとお母さんが30センチ位の葉っぱを三枚持って帰ってくる、その葉っぱを持って悪臭を放つ小さい緑色達に近寄るその小さい緑色のパンツ(葉っぱ)を取り替えて此方を睨んでから家から出ていく。
「あぁ、話が途中だったなお前は俺達の三人目の子だ」
思い出したかのように喋りだし、おらにではなく自分に言い聞かせるようにそう言いおらは何故だかなんとも言えない感情に襲われる胸がズキズキしてお母さんの睨むような目を思い出す。
「ビッグベアが攻めてきたぞ!」
「なに!?すまんが話は後だ絶対に家の外に出るんじゃないぞ!お父さんとの約束だ!」
そう言いってお父さんも血相を変えて家の外に出ていく、「お父さんとの約束」何故かその言葉が胸を締め付ける。
家の外を覗くと大きな毛の塊が立っておりそれを止める様にボロボロ剣を持った二人が毛の塊の斜め左右にその毛の塊の前に大きな木の盾を持ったお父さんそのお父さんの後ろに杖を持った偉い人が丁度Tの形で戦っている。
この毛の塊がビッグベアだとすぐに分かった、ビッグベアは右前足を大きく振りかざしお父さんを攻撃するがお父さんは盾でビッグベアの攻撃を後ろに受け流しビッグベアは地面に攻撃する、その隙にボロボロの剣を持った二人が息の合ったコンビネーションでビッグベアの両足を攻撃する、ビッグベアは悲鳴の様な雄叫びをあげて前足を地面に付けると同時にお父さんが大声をあげる。
「ここからだ!皆気を引き閉めろよ!」
「「おう!」」
「当たり前じゃ!」
ボロボロの剣を持った二人と杖を持った偉い人も大声をあげる。
その瞬間ビッグベアは四人に体当たりして剣を持った二人と杖を持った偉い人はギリギリ避けるがお父さんは避けきれず体当たりを受けてしまう、ビッグベアは止まらずおらの方に向かって来る。
「危ない逃げろ!」
おらは恐怖に混乱してお父さんの声も届かない、目の前に迫り来る大きな毛の塊に恐怖し泣き叫ぶことしか出来ない…はずがおらは「うわーーーーーー」と言いながらバスケットボールサイズの火の玉を出してその火の玉はビッグベアに飛んでいく。
「あれは!ファイヤーボール何故使えるのじゃ!いや、今朝は完全では無いが使えていた今使えていた、使えたとしてもおかしくない、それよりお主ら詠唱が完了した、少し離れおれ!」
杖を持った偉い人が何か言っているけどそれどころじゃない!おらの放った火の玉が着弾すると同時に瞬く間にビッグベアが火ダルマになるが突進は止まらないおらは泣き叫びながらまたバスケットボールより少し大きな火の玉を出してビッグベアにぶつけるそれと同時に目の前が暗くなり意識が薄れていく。
その薄れていく意識のなか「美味しいところは持って行かれたわい」と聞こえて意識が飛ぶ。
これが俺の始めての戦闘だった。
〈次回予告〉
「熊肉パーティー」