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モンスターも大変なんです  作者: さかな
スライム編 ~ダンジョン~
19/21

ダンジョンマスター

説明回です。

『命令を、マスター』


 ん???命令?何がどうなってるの?突然頭の中に声が…っていつも私がやってることか、あっそうださっきのジリートラふすって何?


『YESマスター正確にはジェリートラフィス、マスターの名前です』

『私に名前ってあったの?』

『YESマスター私はこの場所そのもの、ダンジョン内での事象は全て把握しています』

『男女って私に性別あるの?』

『YESマスター、マスターの性別は無性と理解しています』

『難しい!』

『…私は男女どっちでもないと考えています』

『わかりやすい!あれ?なんの話だったっけ?』

『YESマスター命令は何かありますか?』

『ない!』

「おーいスライムどうしたの?ずっと固まってるけど」

「ピギュ!?ギッピィー~ー」『あっ!命令して欲しいことある?』

「ん?おらのお願い聞いてくれるの?」

「ピ!」『うん!』


 親友はうーんうーんと頭を揺らしている、紹介しよう!私の親友で相棒の緑の奴!結構おっちょこちょいだけどたまに強くなってかっこいんだよ!あれ?緑の奴っていつも言ってるけど名前あるのかな?


『YESマスター通常の魔物は名前を持ちません』

 ん?私持ってる!すごい!

『YESマス「そうだ、スライムとずっと一緒に居るとかダメかな?」


<理想>


『私達はいつまでも一緒だろ』キリッ


<現実>


「ぴ…シャぴ」テレテレ

「どうしたのスライム?」


 いきなりとんでもないお願いだ!いい!ずっと一緒…この響き…いい!

『マスターゴブリン達全ての従属化に成功しました』

『せっかくいい雰囲気だったのにどうしてくれるだ!それに難しいよ!』

キシャーっと何もない場所に威嚇するスライムを横から見ていた相棒は「やっぱりダメだよね…」っと意気消沈。


『YESマスターゴブリン達は全てマスターの友達になったということです』

『なるほど!ゴブリンって何?』

『…緑の奴です』

『ゴブリン!』


 相棒に飛び込む私、やっぱり相棒の近くは落ち着くよ。その時師匠2号が私に話し掛けてくる。


「スライム様わしらはあなた様の配下になることを誓います」

『YESマスター突然失礼します、従属化の結果念話と同じ要領で意思が伝わりますお試しください』

おお!それは便利だ!さっそく試してみよう。

『わかった 友達!』

「おお!これがスライム様のお声!ありがとうございます!」

「「「「ありがとうございます!」」」」

『様 いらない いつもどうり』

『YESマスター片言にならなくても伝達可能です』

『癖!』


 長年一人ぼっちだったスライムに突然たくさんの友達が出来た。しかしどうしよう、こんなに人数が増えてしまったら何処で寝ようか。


「私達は野宿も慣れていま…おるのじゃ、新しい場所だと眠れぬ者もいますが時間が経てば解決しますのじゃ」

「師匠さっきからなんか変だよ?」

「うるさい!氷よ貫け!」

「ただの暴力ッ!?いっだぁぁぁぁぁ!」


 ひょいっと氷が相棒に当たる前に降りる私。

『YESマスター基本的なダンジョンの機能を説明してもよろしいでしょうか?』



~説明中~


 ふむふむ、分からん!助けて相棒!


『ダンジョン機能を説明します』

「ん?どうしたのスライムあれ?スライムの声じゃない!?」

『ダンジョン機能を説明します』

「あっはい」


『ダンジョンにはDP(ダンジョンポイント)という概念があります。DPを収入する方法は自動で少しずつ貯まる()()()()、ダンジョン内の生物が発す魔力を回収しDPに変換する()()()()、一番効率よくDPを稼ぐ事が可能なダンジョン内での死亡時その際の魂をDPに変換する()()()の3つです。

 DPは()()()()()()()()()()()()()()()として使用可能です。ダンジョン拡張、言葉通りDPを使用してダンジョンを拡大縮小出来ます。物質生成、DPを物品・生物に変換し生成出来ます。能力強化、DPを自身にスキルとして取り込みます。』


「な、なるほど…」

『教えて!』

「そうだね分かりやすく言うとDPあればなんでもできるようになるって」

『分かりやすい!』


 やっぱり相棒は流石だ!少しは見習いなよ!


『…………………YESマスター』


『最後に一番重要な事ですが私が現時点で使用可能な事はDP収入、ダンジョン拡張、物品生成のみです』

「えっ?」「ピェ?」

「生物生成とかは?」

『不可能です』


 がっくり膝を落とすゴブリンと何もわかってなさそうなスライム、無言の時間が数秒間続いたのであった。


「そういえば貴方の事はなんて呼べばいいのかな?」

『私の、事…ですか?私はプラシスと呼ばれていましたのでプラシスとお呼びください』

「プラシスさんこれからよろしくね!」

「ピギュウ!」


 新しい友達が増えた!スライムはとても嬉しかったとかいないとか。

もう少し設定をつけたかった…

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