村が危険なので帰ろうと思う
更新遅れてしまってすいません。
目が覚めるとひんやりとした感覚が全身に伝わる草の上で寝たはずなのに下にはスライムがいる。
もう少しこのままでいよう。今のうちにスライムをどう連れて帰るか考えおこう、選択肢は五つ。
1.おいて帰る
却下だ連れて帰るかなのにおいて帰ってどうする。
2.逃走
これも却下だ、村から出ていくにしても行き先がないそれに師匠との修行はまだ終わっていない。
3.お願い作戦
これは保留だスライムは村にとってどういう位置付けか分からない害な場合は殺されるだろうこのスライムを殺せるとは思わないが無理にリスクをおう必要はない。
4.スライム保護作戦
これも保留だこのスライムは強いもし見つかって戦闘になると父さんや師匠でも勝てないと思う…あれ、何故だろう寒けと師匠の幻聴が、やめて氷の刃飛ばさないでいやぁぁぁ…ハッ!幻覚!?…気を取り直して。
5.村乗っ取り作戦
文字通りスライムの力業で村を乗っ取る……………誰だこんな作戦考えたやつ!
「まともなのが3しかないじゃないか!」
「ピギュァ!?」
起こしてしまった、今日もかわいいなうんうん仕方ない帰って何とかお願いしてみるか…気鬱だ。
「一緒に帰ろうかスラちゃん」
「…キュルピィ!」
「あれ?村どっちだろ」
「ピィ!」
スライムが鳴き声をあげると地面に吸い込まれていくビックリして吸い込まれていった場所を触るも湿った土があるのみ掘ってみるもスライムは出てこないのでスライムの事だからなんとかなるかと楽観的になる。
少しするとスライム地面から浮き出てくる心配するだけ無駄な気がしてきた、スライムはピギュピギュと鳴き『念話』で危ない危ないとだけ伝わってくる。
「ちょっ、落ち着いてゆっくり息吸ってー吐いてー良い子だぞ~」
「キュビー…シュピー…」
落ち着いてきたスライムからゆっくりと『念話』で『村』『人』『危険』と伝わってくる。
この近くに村なんてあっ…おら達の村か!人と危険、冒険者!?ど、どうしよう!?
「キュピー!」
「ヘブッ」
落ち着いてと『念話』で伝わってくる焦ったら深呼吸冷静になれ、良く考えればチャンスじゃないか?冒険者をスライムがいい感じに倒せば印象が上がるんじゃ…おらはなんてことを考えるんだ今は皆を助ける事を第一に考えよう状況を見ないと詳しくは分からないからまずは村に戻って危険を知らせよう。スライムならきっと村の場所は分かってるだろう。
「スライム村の場所に案内してもらえるか?」
「ピギー!」
何故か楽しそうに鳴くとスライムの身体が歪に膨らんでいき車の姿になる、ピッと車が小さく鳴き乗れと言っている様でおらは頼もしく感じていた。
~数十分後~
「本当に分かってたんだな」
「ピュルルル」
怒ってるのか不服そうに唸る可愛いなぁ、どんどん村に近づいて帰ってきたと実感が沸く。
「おーい!大変だ!冒険者が近くにいるよ!」
「化け物!?戦える奴を今すぐ呼んでこい俺はコイツを足止めする!」
「お、おう!」
「おらだよ!おら!」
「速く行け!」
えぇぇ、知らせに来たのに…折れるなおら!師匠との修行を思い出せ!勝手に自分を励ましてると車がピュと鳴き目の前が急に開き車がピタッと止まる身体が投げ出され後ろからはピュフゥとやってやたったぜと満足気な鳴き声が聞こえるコイツめぇ、こんな時にさっきの仕返しか!後ろを振り返り睨むと焦ったようにそわそわしだしいつものスライムに戻りすり寄ってくる…これはおもちゃの刑にするしかない可愛いとか思っていない全然思ってない抱き締めたいとは思ったけど可愛いなんて思ってハッ!これは誘導尋問!?
「おい!坊主生きてたのか、そいつはなんだ!」
「スライム?」
「なんだ?聞いたことねぇな敵か?味方か?」
「相棒で味方?」
「なんで坊主が不思議そうに言うんだよ…」
「ピギュー!」
突然スライムが動きお兄ちゃんがボロボロの剣に手を掛けるとスライムがジャンプする方法は謎である。
クルクルと回りながらおらの頭に乗っかりジャストフィット!と叫ぶ様にピッギュゥ!と鳴きお兄ちゃんは唖然とし数秒すると
「敵…じゃなさそうだ、な?」
「ね?そうなるでしょ?」
「ペェ!ペェ!」
不満満々とおらの頭上でぴょんぴょんしてるこれ一応受け入れられたのかな?と勝手に考えていると。取り囲まれていた勿論村長やお兄ちゃんの母さんともう一人のお兄ちゃんそしておらの父さん皆はおらとおらの上、スライムを交互に見て困惑している。
「大丈夫だ敵じゃない?」
「「「「なんで不思議そうなんだ?」」」」
きっとこの場いる皆が思ってる事だろう、でも良いなこの感じ。あぁ、帰ってきた。
だがまだ冒険は終わらない。
これから本格的におら君が動き始めます。
これからも良ければよろしくお願いします。