表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

♡♥︎♡♥︎♡千恵美 4/10♡♥︎♡♥︎♡



「でさでさー!」

「えーまじぃ!?」

「あっ!おいこら返せー!」

「やーだねー」

宏太こうためー!」


(あぁーあ、やっぱ無理だょぉ…)

私、鎌ヶ谷千恵美かまがやちえみはただ一人、椅子に座って教室のざわめきを聞いていた。

皆もうとっくに関係が作られていて、引っ越してきた私のことなど、見向きもしなかった。

(ダメだった…。自分から声を掛けるって、決めたのに…)

「はぁ…」

思わずため息をついてしまう。

すると。

「どした?」

「…え?」

ふと声がして、そちらの方をみると…

「…!!」

男の子がいた。

その時二人の顔は向き合う形になり、その二つの顔の距離は10cmくらいだった。

(ち、近っ…!)

その男の子は私を見てもう一回

「ため息なんかついて、どーした?」

と聞いた。

「ぇ…ッと…いや、なんでも…」

顔を赤らめながら私が言うと彼は

「ん…そっか」

と言って、周りにいた男の子達とまた喋り始めた。

「おー宏太、やっさしー!」

「一人の子に声かけるとか、イッケメンじゃーん!」

「おいっ!変なことゆーなよー」

「ハハハ…」

「…」

そんなざわめきの中で、ただ一人。

私は、椅子に座って顔を真っ赤にしていたのだった…。

そしてこの時、私はまだ知らなかった。

初めての恋。

そう、初恋が始まっていたことに…



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ