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2月14日(鳥宮さとりの場合)

「だぁーもうウッセーな! もらってねーよ悪いか!?」


 聞こえてきた大きな声に、思わず目を向ける。

 声を出したのはクラスメイトの皆本。

 さっきから声が聞こえていた、というよりは彼と話している兵藤ひょうどうが浮かれて朝からやかましかったので事前の会話を聞いて無くても内容はわかる。



 それに今日は2月14日だし。



 私だけじゃなく、多くのクラスメイトから視線を向けられた皆本は少し赤くなる。

 私は少し悪戯心を出し、友達に配るために持ってきた1つ10円の一口チョコを取り出す。


「……皆本、義理だけどチョコいる?」


 わざと哀れんだ表情を作りそれを差し出す。


「いらね」


 一瞬驚いたような顔をしたが、パッと顔を背けて拒否をする皆本。

 しかし――


「……でもありがとな。気、使わなくていいから」


 とぶっきらぼうに言ってきた。

 ホント、なんていうかアマノジャクな奴。

 女子がチョコくれるって言ってるんだから、黙ってもらっとけばいいのに。

 イヤ、別に貰ってほしかったわけじゃないし!

 ましてや皆本の事を好きとかってわけじゃないんだけどね!


 そんな風に心の中で葛藤をしていたら


「貰っとけばいいじゃん、どうせ本命なんてないんだし。俺と違って……ププッ」


 皆本の肩に手を乗せた兵藤がそんなことを言い、皆本に強めに殴られてた。



 なんでこんなやつがチョコもらえたんだろう。

 一体誰だ、こんなのにチョコを贈る悪趣味な娘は。

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