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▼びしょうじょ が あらわれた!

 何でこんな事になったんだろうか。というか、何で子供なんて引き取ってしまったんだろうか。目の前にいる小さな少女を、思わず二度見ならぬ三度見してしまった。

「今日からアナタが預かるのは、この由紀ちゃんという子ね。……セクハラしたらケツ叩いて警察送りしてやるからな」

「……はあ、分かりました、けど」

 いや実際は全く分かってない。確かに自分は「児童保護システムβ」への登録を(半ば脅されて)したけれども、いきなり子供育てろとか言われたって絶対無理だ。

 目の前の少女は紹介によると11歳らしいが、既に完成された美しさを持っていた。真っ黒な髪とつややかな唇、それを引き立てる真っ白な肌。丸くて子供らしい瞳が、さっきからせわしなくチラチラと動いていた。ロリコンだったら迷わず飛びつきそうな美少女だが、あいにくそんな趣味は持ち合わせていなかった。

 いっそ恐ろしいレベルでにっこりと、しかしオーラだけはドス黒い社長。女ながら一代で会社を大きくして、男社会の世の中で背を伸ばして生きてきた彼女に逆らう(無謀な)社員など誰もいない。

 「頼んだわよ、安藤君。不祥事の一つでも起こしたら……」

「大丈夫ですって、た、多分!」

 その後の人生を棒に振ってまでセクハラを冒す気など毛頭ないし、犯罪者になるなんて真っ平御免だ。

 そんな成り行きで、子供が我が家へやってきた。


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