第2話 メスジカ倶楽部
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陽仏についていき、別空間に着いた。高級なクラブでバニーガールがたくさんいるが、ウサギの耳とシッポではなく、メスジカの耳とシッポだった。
若い美女ばかりで生脚が多く、太ももと美脚を露出して仕事をしており、黒いハイヒールを鳴らしている。
二人は案内された席に着いた。
「陽仏先生。ここはメスジカ倶楽部ですね」
「ああ。奈寺の別空間の観光地だ」
念気は周りを見た。美女達が客の相手をし、飲んで、せんべいを食べて楽しんでおり、地元の人や観光客がいる。
弟子はここを知っており、仕事の付き合いで少しきた程度だった。
「ここなら友達を作れるだろう。堅物が堕落するほどの場所で気がゆるんで話しやすい」
社交場につれてきて交流させることにした。クラブの美女達だけでなく客とも話す機会がある。
「なるほど。さすが陽仏先生」
師匠がいったことで説得力があり、弟子は納得した。
まずは美女を呼んで話をすることから始める。
「ん!? オーラ?」
陽仏が美女を呼ぼうとした時、念気はオーラに反応した。自分や師匠とは違う別のオーラだった。
「どうした、念気?」
弟子を見て、美女を呼ぶのをやめた。
「オーラの反応があります」
念気はオーラを出して周りを見る。
「見つけました」
オーラを出して、念気を見ている若い美女がいた。背中に届くほどの長い黒髪のワンレングスで女達と同じ姿をしている。
「おお。彼女はお前と同じオーラを使う」
「踊我 朝奈。奈寺第三基地所属の女性団員。ヨガが得意でヨガをするとオーラを生みだすことができる」
陽仏は彼女のことを知っており、教えようとした時、初対面の念気は答えた。
「ほう。彼女のオーラを読んで、そこまで分かったか。さすが自慢の弟子」
オーラはプロフィールでもあるので彼女のことが分かった。しかし朝奈も念気のことが分かっていた。
「趣味があいそうで彼女と友達になりたいです」
修行や特訓が趣味の念気はこんな気持ちになったのは初めてで頬を赤くした。
「たしかにお前とあいそうだな」
師匠は笑った。ここにきている陽仏は彼女のことを知っている。念気の女版で趣味なども同じで相性は悪くない。
しかし、お互い不器用で友達になるための一歩が出せなかった。戦闘では勇敢でも、こういう時は臆病だった。
戦闘のように睨み合い、オーラを読んで気持ちを探りあっており、きっかけがないと進まない。
そしてショータイムの時間になった。中央のステージで撮影やポールダンスなどを行う。今日はキャットファイトで朝奈とここで働いている女性団員が闘うことになっていたが、変更になった。
念気と朝奈は移動してステージにあがった。
「えっ!? どういうこと!?」
本来の相手と女達は動揺し、客達は盛りあがっており、止めることができない。二人は戦闘で自分の気持ちを伝える。
「これは見ものだ」
陽仏は自分の弟子と弟子に似ている女性の戦闘に期待し、念気が彼女と仲良くなれることを祈っている。
朝奈の名前はヨガです。
「美女能力者のお腹にある別空間で特訓をして強くなった中途半端な能力者」と「名門貴族の男の娘の残酷オスガキ無双」と「非正規団員の小事件集」も連載中です。




