第1話 道場にきた弟子
春の穏やかな陽気。日桜皇国の皇西の領地 奈寺。古い感じで流行に疎く、地味な弱小領地だ。しかし目立っていないだけでバカにできない。
その奈寺の山に道場がある一軒家があり、若い男性団員が向かっている。
涼しそうな坊主頭で無愛想な顔。青い団員服姿で黒いブーツを履いていた。
彼の名前は座前 念気。修行の旅をしている奈寺出身の非正規団員だ。
「失礼します、陽仏先生」
念気は玄関のドアを開けた。ここは彼の師匠の家でよく修行にきていた。
「念気」
和風の玄関に中年男性が立っていた。黒髪のパンチパーマで額にホクロがあり、唇が分厚い。赤い着流し姿で黒い靴下を履いていた。
彼の名前は尾浦 陽仏。念気の師匠で奈寺の元団員だ。
「お前のオーラを感じたからくるのが分かったぞ」
「さすがです、陽仏先生」
陽仏は笑い、二人はオーラを出した。念気にはオーラがなかったが、陽仏の修行でオーラを生みだすことができるようになった。年齢で師匠のオーラは小さくて、二人はオーラを消した。
「迷惑ではないが私はお前が心配だ。私のところばかりに遊びにきて友達がいないのか?」
ここに遊びにきて、自主的に道場の掃除などをしてくれる弟子を追い返すようなことはしない。子供がいない師匠は強くした弟子を我が子のように思っており、人間関係を心配していた。
「友達ですか? いますが王者華など遠くなので遊ぶのが少ないですね」
玄関での立ち話を気にせずに念気は話す。弟子は地元に友達がいなくて遠くの仕事仲間が多い。
口下手ではなく趣味などがあわなくて、友達を作る性格ではない。
「私はお前を強くしたが、戦いは数でもある。友達も時には必要だ」
陽仏も友達が少なくて、ひとりで辛い戦闘をし、友達がいればよかったという後悔があり、弟子に同じ思いをさせたくなかった。
「お前は友を作る必要があるな。ついてこい」
「はい、陽仏先生」
特訓のような感じなので念気は喜んだ。陽仏は下駄を履き、外に出た。
「はっ!」
玄関のドアを閉め、片手からオーラを出して、鍵を使わずにロックした。
「どこへいくのですか? 岩山ですか? 無人島ですか?」
念気は特訓感覚で話す。
「そんなところで友達ができるわけないだろ。いいところだ」
師匠のことを信頼しており、ついていく。友達が少ない陽仏でも弟子に教えることができる。
陽仏の名前はオーラと成仏です。
「美女能力者のお腹にある別空間で特訓をして強くなった中途半端な能力者」と「名門貴族の男の娘の残酷オスガキ無双」と「非正規団員の小事件集」も連載中です。




