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五.止まらない連続殺人事件

 銃音が聞こえ、皆がいる部屋に入ると松岡が死んでいた。心臓を撃ち抜かれたみたいだ。

 この部屋は、最初にいた部屋と同じように机が置かれていた。

 美空が多分最初座っていた席に座らせたんだと思う。

「どういうこと?何があったの?」

 美空に聞いた。

「ごめんなさい。私ちゃんと見てなくて。」

「それは今良いから、何があったか説明して。」

「はい。この部屋とても暗くて、廊下からも光が全く漏れない仕組みになっているみたいなんです。それで、山内さんが入って来て、急に電気が消えて10秒後くらいに銃声がしました。」

 美空は混乱しているみたい。私が彼女に全てを任せすぎた。

「うん、大体分かった。とりあえず座ってて。」

 美空を座らせ、遺体に近づいた。

 松岡の前の方から撃たれて、椅子ごと後ろに倒れてる。

 遺体を見ていると突然、ドアが開いた。佐藤だった。

「あっ、佐藤さんは山内さんと瞳さんが話している間にトイレに行ってました。」

「はいっそうですけど…えっ...。」

 トイレは部屋から少し離れているって聞いてたから、銃声が聞こえなかったのかも。

 友人の遺体を見て、佐藤は呆然と立ちすくんでいた。

「ごめん、私が食い止めれなかった。松岡の隣の席は佐藤だったわね。ごめん、とりあえず移動しよう。」

「いや、それは私が...。」

 美空が辛そうにそう言った。自分の監視が甘かったことを相当後悔しているみたい。

「それはいいから、一旦佐藤を私が事情聴取してた部屋で休ませてあげて、美空もそこにいて。」

「はい。」

 そう言って2人は出て行った。

 松岡を撃つには、美空の隣の席に少し隣だと思う。美空が気づかなかったのか。

 多分美空は誰かと話していて、その隣で何者かが電気を消して、撃って、どこかに移動して、自分はそこにいなかったようにした。暗闇なら確かにそれは可能。

「全員どこにいたか教えてくれる?」

「はい、あの、私は美空さんとお話をしていました。」

 南がそう言った。それは確かなんだろう。

「私たちも2人で話してました。」

 山内がそう言い、藤原は頷いた。

「僕は、スマホで写真を見てました。電波がないので昔の写真を思い返したりしてました。ちょうど入り口のドアの辺りです。」

 小林はそう言った。

 誰一人も松岡の前の席の近くにはいない。まあそりゃ自分から犯人だと名乗りあげる方がすごいか。

 でも誰とも話していない小林が少し怪しい気もするけど。

 そういえば銃はどこ…。そう思い、松岡の前にある机の周りを見てみると、机の下に落ちていた。

「警察がいれば、指紋でもなんでも調べられるのに。」

 悔しい。こんな物騒な物どこで手に入れたんだろう。とにかくこれは壊す。

「ハンマーとかない?」

 近くにいた小林に目を向けた。

「すぐ、お持ちします。」

 小林はサッと部屋を出た。

 少し待っていると、黒いハンマーを持って来た。

 私はありがと、と言い受け取り、腕を振った。ゴンっと音がして、引き金がポロリと取れた。

 これで大丈夫。

「この部屋も血が飛び散ったりしてるから、違う部屋ある?」

「同じぐらいの大きさの部屋があります。」

 小林がそう言った。

「分かった。」

 私たちは荷物を持って、移動した。美空は自分が見ていなかったという責任があると思うし、佐藤も自分の知り合いが2人も殺されて相当ショックなはず。一旦部屋に残しておくことにしよう。

 藤原と南と小林に事情聴取をしなければいけないけど、村田の部屋も少し確認したい。

 確実にアリバイがある、佐藤と部屋を見に行くことにした。美空には部屋を見といてもらわないといけないし。

 状況を伝え、佐藤を連れ出した。


「どうして俺なんか連れてきたんっすか?俺麻夏の部屋がどこだとか全く知らないけど。」

「もちろんわかってる、確実にアリバイがあるのはあんただけだからね。」

「そういうことか。」

 私たち2人は色々な部屋を回り麻夏の部屋を探した。どの部屋も大きい。

 2階の奥の方の部屋で、村田の部屋を見つけた。

「ここじゃない?こんな広い部屋、村田以外ありえない。」

「ああ、確かに。で、俺は何をしたらいいんだ?」

「あんたには何か手掛かりになりそうな書類とか探してほしいの。」

「とは言ってもこんな広い部屋。まあわかったよ。」

 少し嫌なそうな顔をしていた。単に面倒くさいのか、元恋人の部屋を漁ることか分からないけど。

 麻夏の部屋はある1軒屋のリビング程度の広さだった。沢山の本や棚がたくさんあった。

 部屋を探していると、私は“極秘”と書かれた封筒に入ったUSBメモリを机の引き出しから発見した。「ねー佐藤、私こんなもの見つけちゃったよ?」

「USBメモリ?パソコンあるか?」

 周りを見渡すと、机の上にパソコンがあった。もちろん最新のパソコンだった。

「あの机の上にあるのそうじゃない?でもパスワードがあるかもしれないわね。」

「じゃあどうするんだよ?」

「私がハッキングする。私のカバンからパソコンを取って。」

 私が一応のために持ってきていた、カバンからパソコンを取ってもらった。

「はい、これ。だけどお前のパソコンに差せばいいんじゃねえの?」

「私のパソコン、USBさせないの。と言うかタブレットにキーボードつけてるだけだから。」

「なんだそれ。それよりもハッキングとかできるのか?」

「当たり前じゃん。それよりも他にも何かあるかもしれないから探しといてくれる?」

「わかった。じゃあそっちは頼んどく。」

 はーい、と返事をして私はパスワードハッキングに取り組んだ。

 5分程でハッキングが完了し、USBメモリを差すことができた。

「開いた。じゃあ差すよ。」

「おう。」2人は唾を飲みUSBメモリを差した。差すと名前は書かれていなかったがある誰かの秘密らしき物が書いてあった。


 内容は──犯人の両親は犯罪者で、最近まで流行していた新型ウイルスを流行させた。にわかには信じがたいがどうなのだろうか。他にも大手スマホ会社の工場を燃やし沢山のスマホが壊れてしまった。そんな事件があった。他にも天皇陛下を銃で狙い天皇の護身を撃ち殺した。これは世界的な騒動となった事件だ。その事件で犯人は捕まったが名前は出されなかった。


「なにこれ?てか誰?」

「全くわからない。でも一つだけ言えるとしたらそんな両親を持ったこの事件の犯人はかなりヤバと思う。とりあえずここで見た内容は全て秘密。絶対に。わかった?」

「わかった。お前も命を狙われないようにな。」

「分かってる。あなたもね。」

 私たちはとりあえず元の場所に戻ることにした。

ここまで読んでいただきありがとうございます。まだまだ続きますのでよろしくお願いします!

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